プロパティファイル

今日もEclipseとの比較を書こうと思ったものの、Eclipseでファイルの新規作成ウィザードでプロパティファイルが見当たらない。仕方がないので今回はNetBeansのプロパティファイルサポートについてだけ。

何の変哲もないASCII変換つきエディタ

まず、新規作成をメニューから選択。NetBeansのプロパティファイル作成はJavaのカテゴリにはなく、その他にあるので注意だ。


そうすると以下のようなウインドウが表示される。

この表示はプロパティファイルをダブルクリックするか右クリックメニューで編集で表示されるものだが、何の変哲もないただエディタだ。ただし、自動的にASCII変換してくれる。プロパティファイルの欠点であるマルチバイトを扱う際の面倒な操作は一切なし。

古のツール

このままだとつまらないけど、実はこの表示が出来るようになったのは比較的最近のこと(たしか6.0あたりから)。実は古の時代から標準装備されているツールがあるのだが、ダブルクリックの動作では表示されないのに注意だ。

それはプロパティファイルを右クリックしてメニューから「開く」を選択したときに姿を現す!

一目でキーと値によるペアだというのがわかる。ここで新規プロパティボタンを押すとダイアログが表示される。

ためしに同じキーを入力すると…

ちゃんと怒られる。

こちらのほうが初心者向きでよいと思う。修正は直接テーブル部分や下の部分で入力することが出来る。また、タイトル部分をクリックすることでキーや値のソート表示も可能だ。通常のエディタとの切り替えもいつでも出来るので、エディタのほうが使いやすければそちらを使うのも良い。だが、修正する場合、キーや値でソートが出来るのでこっちのほうが便利だと思う。入力ミスも防いでくれるし。

ツリーを展開するとキー一覧が表示され、キーをダブルクリックでエディタモードで開いてカーソルを合わせてくれる。

便利だ。ただし、この状態でキーを「開く」を選択してはいけない。値が消えたり、他のキーの値で上書きされたり変なことになる。

ロケール対応

このツールのポイントはこれだけではない。右クリックのメニューで「追加」「ロケール」を選択する。

そうするとダイアログが表示される。定義済みのロケールもあるので、大概はここを選ぶだけでよいだろう。

そうするとロケールが追加される。

ツリーにロケールが追加され、キーは1段深いところに移動する。そして開くで表示されたウインドウにはロケールを見比べながら入力できるようになっている。

エディタの入力モードだと複数のロケールの入力し忘れがありそうだが、これならば忘れることはないだろう。

正直わかりやすさではトップクラスだと思うのでこの古のツールもバージョンアップとバグフィックスしてほすい…。


id:happy_ryo氏によるとNetBeansの半分は愛で出来ているようです。