社長が訊く 『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』

http://touch-ds.jp/mfs/st108/interview1.html

いわっちとゆう帝、すぎやんという大御所のお話です。


なかなか読み応えがあります。ドラクエ9の名前がタイトルにでてきますが、5ページ目でやっと少し出てきます。

いきなり1ページ目から、いわっちがドラクエ1の海外版にかかわっていたとかなかなか面白い話があります。

すぎやんはこの高齢にしてゲーマー。ゆう帝はやはりエニックスとのコンビだとドラクエよりアドベンチャーのイメージが強いですね。この時期は毎年「軽井沢誘拐案内」を思い出します。

昔のゲーム会社はおおらかでゲームばかりしていて仕事が進まないというのは今だと考えられないような。それでいて開発に時間も人もかけませんでした。少人数で開発期間半年以下の作品ばかりです。失敗しても次で取り返せるんですね。開発期間1年以上かけて1本あたり数十万本を期待する商売はハイリスク過ぎると思います。DQやFFの初期は毎年でていましたからねぇ。DQ1も5ヶ月ですよ。ハイドライドは1、2ともに3,4ヶ月だったような。


とりあえず音源の和音数のところですぎやんが「3トラック」をスリートラックといったのが一番大きい収穫でしょうか。年取ってるので「さんとらっく」というのかとばかり。

ほかにもドラクエ2のふっかつの呪文がめんどうなのでTV画面をプリントアウトできる機械を買ったとか大物ぶりが見えます。

「なんやかんやある音楽で、ゲームの音楽がいちばん長時間聴くだろう」とか繰り返し長時間聞く音楽はゲームBGMが特殊であることもしっかり理解しています。

ドラクエがDSになってよかったとも。音楽やグラフィックではなくゲーム性で勝負できるからと。音源での勝負じゃないし、ファミコン時代からメロディでの勝負をしていた、と。すげーことさらっといいますな。

もともとゲームミュージックはメロディアスであることがもとめられてきましたからね。だからこの15年の音楽はイマイチなのが割合として非常に多いと感じています。


もう終始すぎやん無双。


ほかには鳥山明が最初ゲームの絵ということでイメージイラストじゃなくてドット絵をあげてきたとか笑える話もでてきます。



最後にとびだした、難易度は高めに設定したとはっきり断言したのが興味深いです。昔のように人に聞いたり、マルチプレイで助けてあげたりとかを意識しているようです。



とにかく読み物として面白いので必見です。3人ともゲームが好きだというのがわかる暖かいお話です。