女神転生がでたあたりを思い出してみた

真・女神転生SJのTVCMが意外と見かける。ゲームを購入するのはShinGL4が完成してから。そこで初代がでた時期を思い出してみた。

ただの懐古厨のたわごとです。



FC版のいわゆる初代がでたのは1987年。前年に小説の第1巻がでていて、コンピュータによる悪魔召還プログラムや主人公の中島朱美とヒロインの白鷺弓子などが登場する。ケルベロスやロキなどもでてくる。ケルベロスが扱いやすい割に高性能なのはこの原作を意識してのことだろう。コンピュータの性能が高ければより強力な悪魔を実体化できるようだった記憶がある。ヨモツシコメとかツクヨミスサノオだったかも)あたりは原作キャラなのでこれらも強くしてもよかった気がする。あ、でも小説1作目の時点ではこれらはでてないかー。

FC版と書いたのには理由があってもうひとつアクションタイプがPCであったため。こちらは販売は日テレである。こちらも音楽はすばらしい。

1987年というのはコンシューマにおけるRPGの初期なのだが、このあたりは(RPGに限らないが)すさまじいシステムの複雑化(複数対複数での戦闘など)が一気に進んだあたりだ。


1986年にはファミコンにおいてハイドライドスペシャルRPG第1弾として発売され、ドラゴンクエストがジャンプの盛り上げもあって大ヒット。このあたりで各社CRPGの開発を始めたに違いない。

1987年に入るとすぐにドラクエ2が発売。ドラクエ1が発売されてから半年ほどしかたっていない上に、いまだライバル不在。大ヒットは間違いなしだった。ドラクエというとオーソドックスなシステムで斬新なシステムを搭載していないと思いがちだが、このころはドラクエ1CRPGというジャンルをコンシューマに認知させ、複数対複数の戦闘を導入などあまりにもシステム面で他者を圧倒していた。おいらが知る限りドラクエシリーズで一番盛り上がったのは3ではなく2。というのは翌年早々にDQ3が出たときにはすでに大量のRPGがあり、圧倒的な完成度はありながらも分散傾向があったためだ。1を2にするのはたいしたことはないかもしれないが、0から1を生み出すのは大変なこと。それがドラクエ1であり1だった。

この1987年には大量のRPGが出現する。ヘラクレスの栄光桃太郎伝説もこのときだ。これらは1対1で戦うものだがそれぞれシステムとしてかなり個性が強いものを導入している。ヘラクレスの栄光は発売前の戦闘シーンのスクリーンショットと発売後の画像が違ったのを覚えている人も多いかも。

また、ゼルダシリーズとして珍しい経験値をためることによってLVUPするリンクの冒険もこの年に出ている。アクション要素は高いものの難易度としては初代よりは大幅に低い。

そしてファイナルファンタジー1やミネルバトンサーガといったバッテリーバックアップを搭載したものも出始めてきたのもこの年。ファミコン以外ではファンタシースターセガ・マークIII用として発売されている。今となってはこのソフトのタイトルの由来が酒井法子からというあたりが泣ける。

バッテリーバックアップそのものは1986年に発売されたMSXハイドライドIIがはじめてではあるが、1987年時点ではまだまだ珍しいものだった。


ドラクエの元ともいうべき作品であるウィザードリィ#1やウルティマIIIの移植である恐怖のエクソダスがでたのもこの年。ちょうどこのあたりからRPGの大作がでまくった理由はバッテリーバックアップの有無と無関係ではあるまい。


コンシューマからPCへ視点を移してみると、1987年に発売されたソフトはイースソーサリアンハイドライド3である。どれもがいまだ色あせることのない名作であり、音楽がやばいくらい出来がよい。


とまぁ、1987年当時のコンシューマRPGという比較的知名度の低いジャンル(翌年にはすでに主力タイトルとなるが)だけに目を向けてもすさまじい名作の嵐である。そして機能の追加やグラフィックの向上、セーブデータの保持方法などすさまじい進化である。当時の1年はいまでの3〜5年くらいに相当していると思う。


そんななかにあっても、敵を仲間に出来るシステムや6人PTというのはかなりがんばった、斬新なシステムだったと言えよう。パスワードでよくあそこまでのデータを保持できたのだと感心する(仲魔にLVがないのもこの制限によるものと思われる)。敵がアニメーションしているのも非常に珍しく、難易度もコンシューマRPGとしてはかなり高かった。電撃系最強のカンデオンや氷結系最強のブリザトン、LVが下がるエナジードレインなどはほんと地獄の苦しみだった。

当時のRPGにおいて特別宣伝されたメジャーなものではなかったはずだが、インパクトがあり忘れられない理由は音楽のあまりの完成度の高さゆえ。

I&IIのCDはもってるはずだが、今手元に見当たらない。誰かに貸したままかも。


女神転生シリーズは真がつく前のほうが面白いのだけが、真以降はSF要素がかなり強い。2は微妙なファンタジーとSFのバランスの元に成り立っていてこれが2が最高傑作といわれるゆえんだと思う。1はファンタジー要素が強いが。でも2で導入された3身合体はいらなかったかな。複雑度がましてぜんぜんダメ。攻略本前提になってしまいがち。いまならネットがあるから逆にいいのかもしれないけどね。そもそも出言えば悪魔合体は個人的には面白いシステムではなかったかな。悪魔がLVUPしてくれたほうが愛着がでてよい。おかげで最終的な組み合わせが1も2もわりと固定化されていくのがダメだと思う。

1作目にしてエナジードレインがあるのでかなりやっかいだった記憶あり。パスワードゲーなのでWIZみたいにリセット技がないのでね。


あと当時はアバオアクーって悪魔はガンダムが元ネタだと勝手に思ってた。パクリとかいっていてごめんなさい。パクリはガンダムのほうなわけで。