Javaを動かせる専用レンタルサーバー

Javaを動かせるサーバーシリーズ第3弾となります。


専用サーバーはやはりCPUをフルに使えるのが大きいですね。VPSとの差別化はもはやそこしかないといっても過言ではありません。いまではVPSのメモリやHDDがとんでもない容量になっていますので。

ただし、VPSにくらべて初期費用はかなり高めがほとんど、月額料金も高いです。


意外なことに専用サーバーはVPSよりroot/admin権限がもらえないところが多いようで、専用鯖で1万切ってるのある!と飛びつくと実は管理不要と遊べないのが多いようです。

今回は月額1万円きってるものをググって上位に来てるやつをまとめてみました。ただ、root/adminもらえないのが実は多くて消していったらこの4つだけになりましたが…。

メガファクトリー

http://www.megafactory.com/html_service/s_light.htm

プラン メモリ HDD 初期費用 月額
ライトプラン 2GB 500G 59800円 7800円

価格はキャンペーン中のもの。

OSはRHELWindows Server選択可能。オプションでメモリやHDD容量も追加可能。

これは海外鯖。

日本国内だと一気に価格が跳ね上がってしまう。レスポンスが多少悪いのを覚悟で。クラウドに比べたらかなりましだと思いますが。デモサイトがあって国内海外鯖でレスポンスの違いを体感できるのは非常に良いですね。その上で価格差2.5倍をどう見るか。


Saases

http://www.saases.jp/hosting/index.html

プラン メモリ HDD 初期費用 月額
ヘリオスアルファ 1GB 200G 0円 3500円
ヘリオスベータ 1GB 450G 0円 7000円

OSは各種選択可能。ただしWindowsはなし。ちょっと前はあった気がしたが気のせいか。

驚くほど安い。メモリが少ないが、これは2GBの物理メモリのうえにVPSで構築しているため1GBしか利用できないとのこと。管理を円滑に行うために専用鯖であってもVPSにするというのは確かいろいろとあったはず。

デフォルトのままではメモリが少ないのが難点か。仮想化状態のまま1.5GBにはできないのかなぁ?1.5GBだったら飛びつく人は多そうだけど。

これだけみるとベータのほうがうまみがないように見えるが、ベータのほうはアルファよりCPU性能が上。そしてメモリやHDDを増やしたり柔軟に出来るらしい。

鯖は国内らしい。それでこれとは恐るべし。下位のアルファはデュアルコアAtomとのことなので、たしかローエンドであっても1.66GHz、それぞれ2スレッド、計4スレッドあたりだと考えると鯖スペックとしてはEC2-smallの1.5〜2倍くらいの性能かな?

さくらインターネット

http://server.sakura.ad.jp/dedicated/

プラン メモリ HDD 初期費用 月額
エントリー 1GB 160G 0円 7800円
ベーシック Core2Duo 2GB 500G 79800円 8800円
ベーシック Xeon 2GB 500G 109800円 9800円
RAID Core2Duo 2GB 500G 99800円 9800円

国内の鯖屋として有名どころですね。エントリ以外はOS選択可能。

1万円以下のプランとしては4種類だが、月額料金はそんなに変わらない。初期費用で大きく異なるというもの。

エントリでは拡張ができないとかOSが選択できないなどがあるが、初期費用が0円というのはすばらしい。

また、RAIDプランがかなり魅力的に見えますね。Core2Duoというのが具体的にどれをさしているかはわかりませんが、初期のローエンドでも1.8GHz/バスクロック800MHzで2MBのキャッシュなのでEC2-smallと比べるのが馬鹿らしいくらいには性能高いです。

ただ、ベーシック以上は初期費用がやはりかかりますね。

ファーストサーバ

http://www.senyu.jp/s_senyo.html

プラン メモリ HDD 初期費用 月額
デルタ1 512MB 80G 36750円 6510円
デルタ2 2GB 320G 89250円 9765円

OSは選択可能。Windowsはデルタ2以上。

デルタ1はメモリがきつく、アプリケーションサーバーとしては難しいでしょう。デルタ2になってもCPU性能自体は変わらないようです。が、65nm世代のCore2ベースのCeleronだと記憶しているのでEC2-smallの1インスタンスにまけないどころか性能は高いでしょうね。

また、HDDが他社と比べて少なめに見えます。専用鯖は大目が多いのでこれは珍しいかな。ただし、デルタ2はRAID1構成なのが強いですね。

感想

やっぱりVPSにくらべると高いですね。月額はがんばってると思いますが、初期費用だけでVPSだと年額払えるくらいの大きな差です。価格的にはSaasesが圧倒してる感じでしょうか。VPSでのバランスも一番良かったと思います。国内ならレスポンスの速さも期待できるでしょうか。


個人的にVPSと専用サーバーとの価格差が大きすぎる(今回は1万円以内だが、ほとんどはエントリレベルでも1万円以上。2万円超えるのも普通)のでVPSだけど、共有するインスタンス数をコア数とかハードウェアスレッド数までと少なくしてそれを大々的に公開というのがあるといいですね。

たとえばデュアルコアAtomだとハードウェアスレッド4つなので4人まで共有とか。もっともAtomだとメモリ搭載量が少ないのでVPS用にはあわないと思うけど、今は一応4GBまでいくんだっけか。コア保障ということで2人あたりで1.5GBずつ共有なら大丈夫そうですね。

VPSで一番問題になるのがCPUの保障だけだから、そこに10%とか20%とかかかれるよりは1コア(もしくはハードウェアスレッド)占有!でちょっと高めはうけるんじゃないかなと。


価格が高い専用鯖ですが、RAIDでくんでる場合も多いので単純には比較できないですね。RAIDなしの専用鯖とRAIDでくんでるVPSとどっちが安定度が高いのかと考えると後者のほうだとは思いますが。インスタンスを別のマシンに移すとか負荷に応じて調整もしやすいですしね。


お約束としてここにある情報が正しいとは限らないので必ず確認してください。

今回でレンタル鯖ネタは終わり。また、いつもどおり半年後か1年後にレポートします。たぶんそのときはVPSは本当にメモリとかHDDとかはすでに制限ではない時代になってると思います。1年前のネタとくらべても大幅に改善していますしね。CPUの占有率の保障の数値で差別化するようになってるといいですね。