作って覚えるJava NetBeans入門を見つけた

恵比寿駅の本屋にいったところ「作って覚えるJava NetBeans入門」という書籍を見かけた。

NetBeansの本としては2冊目か。のに子タソの「はじめてのNetBeans」以来。あの本は3.x用に書いて直後に4.0が出て使い物にならなかったという悲しい過去をもつ(4.0でNetBeansの根本が大きく変わった。今の基礎ができたとも)。それ以来NetBeansに関連する書籍はきしだタソの「創るJava」のがあるが、これもことごとく出た直後に新しいバージョンが出るという状況。もっちもこちらはNetBeansを利用したあくまでもJavaの勉強のための書籍であり、NetBeansの説明はほとんどない。単純にセットアップの容易さ、日本語化されてメニューがわかりやすい等を利用しているに過ぎない。

文字は大きめで見やすい。


序盤中盤はJavaの説明。だが、この本のキモは終盤。NetBeansでSwingのアプリを作るところ。GUIエディタの操作方法がある程度わかるだろう。

ただ、ダイアログのサイズをsetSize使っていたり、大事な構文であるはずの配列をあわてて(?)説明していたりするのは同だろう。何より作るアプリが大きすぎる。本当にはじめての人の勉強向きという気はしない。

Javaの言語自体の勉強とNetBeansのSwingのサポートの2つを1冊にするのは厳しいなぁと言うのが正直なところ。別途Javaの言語だけの入門書があるといいかも。

後そこで使われている構文が初心者向きでないのが気になった。確かこんな感じのコードがあるはず。

while(buf = br.readLine() != null && cnt++ < 1000){

おいらだったらこんなコードは初心者用書籍には載せないかな。whileの条件に代入文も書かないし、インクリメントも合わせて使うようなことはしない。

もし、序盤中盤の基本構文の説明なしだったら、いろんなSwingの基礎とかつめこめたのになぁと思うとちょっと残念だったり。2つだけ実践的なサンプルのせるよりはめちゃくちゃ小さいアプリを数多く作ったほうがいい気がしたので。


初心者といっても「言語がまったくわからない、見当もつかない」人ってより、「Java言語は大体なんとなくわかる、その先はどうすればいいの?人に言われるままAbstractなメソッド実装していくとかはできるけど」という層が多い気がするんだけど。

そういう初心者から中級者への足がかりの書籍が良いけど、最近はない気がするー。

とりあえず最近はスマートフォンやリッチクライアント等クライアントサイドな技術を使ったアプリが増えてきてるのは確かなので、標準でGUIコンポーネントをもつJavaのSwingはさわっといたほうがいいよーとか。この本はそのための足がかりになると良いかな。