スマホのCPUの基礎知識

スマホでつかわれているCPUのほとんどはARMというアーキテクチャ

性能よりも消費電力を重視しているチップで、スマホ以外では3DOゲームボーイアドバンス、DS、3DS、PS VITAで採用されている。

現在スマホで見ることのできるコアアーキテクチャは主に以下のもの。

  • Cortex-A8
  • Cortex-A9
  • Cortex-A15
  • Scorpion
  • Krait

ScorpionとKraitはQualcommのSnapdragonに使われている専用コア。そのほかはほぼすべてCortex系と大きく2つに分かれる。

設計が違うので得意な計算とかは異なるため、特定のマイクロベンチマークでは片方がやけに数値が出たりするので注意。PCで言えばIntelAMDのCPUみたいなもの。ただし、あちらはほぼIntelが圧倒的に有利という感じだが。

Cortex-A8

シングルコアで今となっては完全に旧世代。

Cortex-A9

最大4コアまででている。同一クロックでA8より早い。

Cortex-A15

スマホとしてはまだ物はないようだ。

  • Tegra4搭載機
  • Galaxy S4

Scorpion

CortexでいうA8やA9の世代。採用機種が多いのが特徴。
第1世代と第2世代が1コア、第3世代が2コア。第3世代の採用は少なめ。

  • Xperiaシリーズ
  • HTC
  • Galaxyシリーズのかなり(S2 LTEとか)
  • 国産メーカーのTegraとOMAP搭載以外ほとんど

Krait

CortexでいうA15相当の世代。第4世代のPLUSが2コア、PROが4コア。
相変わらず採用例が多い。

  • Xperiaシリーズ
  • HTC
  • Galaxyシリーズのかなり(S3はPLUS)
  • 国産メーカーのTegraとOMAP搭載以外ほとんど

そのほかきになったもの

AppleiPhone5で採用されたA6は独自アーキといわれている。ただし、性能的にA15やKritコアのように最新の世代のようで、A9から大きく数値を伸ばしている。メモリ帯域をLPDDR2で結構頑張ってあげているのも特徴。

Tegra2/3/4iはメモリの帯域が32bitと他のアーキより半分。DDR3では消費電力や発熱が増えると思われるためかなりの不利だろう。

PCと同様にコア数が増えても快適になるとは限らない。

ちょうど1年くらい前はOMAP搭載端末がいくつか出たが、後が続いていない模様。サムスンとアップル以外はほぼQualcommと思ってよい。Android 4のリファレンスがOMAP4だったため、というのはありそう。

ちなみにスマホではないがKindleFireシリーズはOMAPシリーズのみを使っているため、最適化はしやすそうだ。