GB カエルが為に鐘は鳴る クリア

当時は途中でぶん投げたけど、名作といわれていた。そこで名作というからには後半面白いのかもしれないということで今回は最後まで何とかやりきった!まぁ安いし、大丈夫だろう!

システム

ゼルダから戦闘のアクション性を取り除いたようなゲームでよりパズルっぽさ重視。所持アイテムにより、相手に与えるダメージと自分がうけるダメージが固定化されてそれですすめるというもの。

まぁパズルっぽいという意味では逆にロマンシアはこうなるべきだった、とは思うがw

シナリオ

正直あのノリについていけない。学生だった当時でもついて行けてなかったので、そりゃ大人になったらよりつらいわな。


ただし、最後の一気にするっと進めてエンディングへ行くところだけは素晴らしかった。ゲームの難易度的に泊ることもなく、メッセージもラスボスまでほぼ流れず、ゲームをしている感じが強くて。

え?シナリオ?と思うかもしれないけど、これも意図した流れということでシナリオの項目にしておく。おそらくこのクリア直前の気持ちよさが、クリアした後名作だと感じさせる部分だと思う。

これが最初からずっと続いていればね。今まで抑圧されていたもの、せき止められていたものが一気に勢いに乗って流れた、という感じというか。つまり、変身とかそういうのはどうでもよかったというわけ。この最後のところの流れでは変身はないから。パズルではなく気持ちよくキャラをジャンプさせて広いマップを動かせればよかったというのがよくわかる。

ただし、当時のGBで容量に余裕があるはずもなく、広いマップを気持ちよくジャンプアクションさせる余裕はなかったのだろうなとは思う。変身を使ったパズルではなく、キャラのジャンプ力強化などを駆使して進むようなスタンダードなもので。


そういえば、最後のエンディング間近で一気に流れる怒涛の展開がすさまじいゲームとして、同じ任天堂ファミコン探偵クラブ2 後ろに立つ少女というのがある。1と違って、通常の会話などで徐々に先に進む楽しさが2にはあって、かなりよくできているのだがラストはすさまじかった。

思えばどちらにも坂本賀勇氏が絡んでいる。が、たまたまだろう。ゲームのマップや流れなどまで口を出していたとは思いにくいため。

サウンド

印象に残るものは特になかったな・・・

グラフィック

当時のGBの水準を考えるとかなり頑張っているのがよくわかる。

文字の大きさなどもコントロールしていて、ここで叫んでいるのかどうかなど雰囲気が感じ取れる。問題はそのノリについていけないためにこれが逆効果になっているのではあるが。手間なのはものすごくわかるが、かえってしょぼく、安っぽく見えるし。

評価

いつもの5段階評価

  評価
システム ★★★−−
シナリオ ★★−−−
サウンド ★★−−−
グラフィック ★★★−−
総合評価 ★★−−−

VCの価格なら問題なけど、実機の定価だと当時でもちょっとなぁ。というゲーム。
残像がひどいゲームボーイでどう楽しませようかと苦労した感じはあると思う。
しかし、今回も正直途中でぶんなげようと思ったくらい合わないゲームだった。先を見たいというテキストやシステムになっていないのが原因か。

おそらく誰がやっても同じ結果、同じような行動になるタイプが心底合わないのだろうと思う。AVG系も好きなものが少ないのもそれが理由か。もっともテキストや音楽が良ければそれだけでいいんだけれども。とんがっていればよい。闇の血族みたいな。