NetBeans6.0のGUIエディタをもう少し見てみる

JTableを右クリックして表の内容を選択するとカスタマイザが起動します。ここで表モデルのバインドでデータベースと表を指定することができます。自動でJPAの設定やEntityが生成されます。

タブを移動してカラム設定にEL式が記述できるようになってます(コンボボックスでフィールドを選択できます)。これはJPAのEntityのフィールドをアクセスするためのものでしょう。ManyToOneなどの連結先のデータを取得できるものと予想されます。見てわかるとおり、意地悪く日本語の項目を持つテーブルを全自動で生成させましたが、いまのところ不具合はないようです。

インスペクタを見るとこれらの操作で3つのコードが生成されています。JPAの基本コネクションであるEntityManagerとO/Rマップされたデータを保持するList、SQLを発行するためのQueryの3つです。

右クリックメニューをみると見慣れないものがあります。コードのカスタマイズ・・・?


どうやらプロパティのコードの欄を見やすくしたもののようです。黒い隙間がありますが、ここに自由にコードを追加することが出来ます。いわゆる初期化前のコードとかの部分を自動でセットしてくれます。これをいじることによって初期表示のJPQLをカスタマイズしたり出来ます。


これは面白いかもしれません。今まではデスクトップアプリはDIコンテナの恩恵がなかなか得られなかったのですが、これによってリソース管理をコンテナ上で管理するといったことが出来そうです。

JPAのリファレンス実装であるTopLinkはコネクションを6つくらいデフォでつなぎますし、サンプルデータ表のコードがあまりオススメできないコードを生成をしてくれるためそのままJPAを使うことはクライアントはしないほうがいいと思います。つまり、ロジックはアプリケーションサーバー上にWEBサービスとして実装、クライアントはWEBサービスクライアントで実行、取得、それを自動でコンポーネントにバインドしてくれるようなインジェクションといいましょうか。

NetBeans6.0は新機能とか目立つものが多いですが、実際に使ってみて一番すごいと思ったのはこのGUIまわりとJSFの通常プロジェクトへの統合です。そのほかはなきゃないでかまわない、コードの保管にしても頭が悪いので慣れていますし、癖をつかめばそれはそれで使いやすいとは思いましたので必須というほどでもないな、と。