加速する「国内オフショア」開発(前)

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20080227/294900/

国内でオフショアっていうのは・・・というのはおいといて。

まず国内で外注先探さずに海外へという動きがなぜいきなりあったのかが気になる。言語だって国内ならば方言という壁はあるものの、英語を仲介したそれぞれネイティブじゃない会話よりははるかに成立するはずだ。日本人同士ならこういうことはいわなくてもわかるということや、対応が早くなるというメリットは多いはず。

その一方で、外注がこの10年くらい大幅になくなり、かわりに常駐案件ばかりになっていった。その結果、契約が大幅に増えて偽装請負だらけ。人の管理は常駐先に任せて、デスマになろうが、開発が遅れようが、送り出した会社は儲かるという仕組みがそもそもおかしかった。人の技術力はあまり見ていなく、重要なのは滞在時間と勤務態度だけ。

これじゃ、技術力をつけようよ、というモチベーションがわかないのは当たり前のこと。どこが技術職なんだよと。


一方、外注としてちゃんと請負契約をさせると、開発効率が良くなれば利益が上がり、給料も増える。開発効率が悪ければ赤字になり、解雇の可能性も。10年前は常駐案件は今と比べるとほとんどなかったといっていいくらいなことを考えると、みんな楽な方向へいっただけでしょう。

そんな開発効率が悪い人種を抱えても、1人月100万こえることはめずらしくはない。そんなところに大金を出すのならば、2箇所へ同時に外注を出して、よりよい実装をしたほうを採用するとかすればいい気のに。そうすれば、よい会社、だめな会社がはっきりしてくるし、開発効率を上げようとしっかり勉強している会社は業績が上向くはずだ。おそらく2箇所に発注しても常駐案件とくらべてコストがかかるということはないはず。

今はまじめにやってる会社のほうが儲けがないという時点でおかしすぎるんだよ。


あと、この求人の数も人が集まらないという記事で引っかかった人はいるだろうか。なんと東京ではIT技術者の求人倍率は6倍くらいはいく。もっともIT以外に求人倍率の地方格差は8倍をこえてる時点でアレだけど。