世界樹プレイヤーのためのドラクエ9講座 完結編

今でもDQ9がらみで検索が多いので、けりをつけるために完結編という名前で。このシリーズは今月1回も書いてなかったんだなー。

もうDQ9が発売されて3ヶ月。特に書くことはないのだが、物理職出してないのが気持ち悪いので書いてみる。

今回もプレイしたことのある人にとって目新しいものは特にないよ。あくまでも、世界樹の迷宮などはやったことがあるけど、DQ9未プレイという人のためのものだからね。


世界樹の迷宮の物理職は以下の6つ。

  • ソードマン
  • ダークハンター
  • パラディン
  • ブシドー
  • ドクトルマグス
  • ペット

ただし、パラディンはすでに説明済みなので今回は除く。

先に世界樹でのそれぞれの職業をおさらい

ソードマンはバランス型。なのだが、「1」ではそれなりにバランスがよいのだが「2」ではかなりイマイチになってしまった。ただし、アザーズステップの強化等でチェイスが使いやすくなったのだけが頼り。

ダークハンターは速度+特殊型。「1」ではかなり地味な存在だったのが「2」では大幅に使いやすくなっている。ムチでの攻撃速度が最速であることやオールボンテージの万能性、ジエンドの強化、相変わらず強いドレインバイトなどが光る。行動が早いので道具をもたせておくと使いやすい。ソードマンに比べると打たれ弱いが、「2」ではそんなことは感じない。

ブシドーは攻撃力特化。「1」では構えるのにターンを要するため扱いにくく、最初から使えなかった。なんといってもスキル発動時の火力はレンジャーが強すぎたというのが最悪だった。「2」では構えをなくして、3種の属性単体、全体スキルを使いこなし、圧倒的な攻撃力を誇る。しかも打たれ弱くない。…あれ?正直愛されすぎ。強いてあげれば刀の攻撃速度が剣より遅いことくらいか。

ドクトルマグスは「1」のパラディンのように剣と回復スキルを使いこなす。ただし、回復スキルもかなりの高レベルに使いこなす。剣は特殊なスキルではあるが、属性を入れ忘れたのかなぜか無属性なのでLV1でもすさまじい効果を上げることも多い。MP吸い取るのは便利。

ペットは圧倒的なタフさがあるかわりに不器用で、方向的にはパラディンとかなり近い。フロなんとかさんしか使わないと思う。

攻撃力特化のバトルマスター

ブシドーが攻撃力特化なかわりに打たれ弱いという設定(2では失敗しているが)があるがそれに近いのがバトルマスターだ。

バトルマスターはあらゆる職業の中で力が高く、与えるダメージが半端ではない。2番目に力が高いのがほぼ同じ数値で戦士と武闘家だが、それらを圧倒している。守備力はパラディンの次に高いということで一見万能なように思えるが、盾が装備できないという欠点がある。

クリアまでは盾がなくともさほど問題になることはないが、クリア後の盾スキルは目に見える形で生死にかかわる重要なものなのでこれがないというのは結構厳しい。他の職業で盾スキルをマスターして出れでも装備可能のスキルを取っておく必要がある。

また、素早さが非常に遅く、MPが武闘家と並んで最下位。特にMPのなさは致命的で、他の職業でとったスキルが十分に使いこなせない可能性が高い。MP消費が少ないスキルを考慮しないといけないだろう。もしくは賢者等MPの底上げをするスキルや装備がかかせない。

固有スキルはHPと力を伸ばすものが多く、かなり安定しやすい。また、無心攻撃がターゲットランダムな代わりにMP消費が少なく大ダメージを与えるスキルで、非常にボス戦で強い。武器に左右されないのはすごい。そして「捨て身」が非常に強力だ。MP消費0で自分自身にバイキルト(戦闘中大幅に攻撃力を上げる)とルカニ(単体の守備力を下げる)をかけるスキルで、魔法使いや魔法戦士がいない場合(いてもだが)かなり頼れる。ルカニスクルト(PT全員の守備力を上げる)で打ち消せばよいので、誰かがスクルトを覚えているならばかなり安心して戦えるだろう。

素早く力が強い武闘家

ダークハンターのように素早い物理職、それが武闘家だ。ただし、ダークハンターのように特殊な追加効果を与えるということはあまりない。

DQ9では上級職が全部素早さが遅く、物理職で早いのは珍しい。なかでも武闘家は他を圧倒する素早さを誇る。力は先ほど説明したように非常に高い。武器も極めれば最終的に誰でも装備できることを考えると制限はないに等しいし、盾も最初は装備できないが、これも最終的には装備が可能となる。ただし、MPの即なさはバトルマスターと同様どうしようもないので何らかの対応が必要になる。

DQシリーズの武闘家のイメージだと選択する武器はおそらく爪系だろう。爪スキルは非常にMP消費が少なく、火力が高いのが特徴だ。たあdし、範囲攻撃は一切ない。

素早さと高い攻撃力を併せ持つ職業は武闘家と魔法使いしかいないため、武闘家がいると雑魚戦が非常に便利だ。上級職ばかりのPTだとよくあるのが敵から攻撃をうけまくってから倒すことになりやすい。武闘家ならば雑魚戦から爪スキルであるMP消費0でダメージ1.5倍のタイガークローを連発していけるために、真っ先に危険なやつをつぶしていける。また、素早さが圧倒的なために、道具を最初に使えることもあり、道具はいざというときの回復アイテムを持たせておくとよい。

防御面でどうしても見劣りのする職業ではあるが、意外とすばやさの恩恵が大きく、他の職業にかわったときにありがたみが出るタイプである。今回の武闘家は特にお金がかからないというわけではないのでその辺は期待しないほうがよい。

バランスが非常によい戦士

ソードマンに相当するのがDQ9では戦士である。攻撃力はバトルマスターについで高く、防御力そのものは全ての職業で最強、HPも最高クラスで、とてつもなく遅い。

武器は剣とやりという使いやすいものがある上に、盾も装備でき、固有スキルのステータスブーストがかなり強力。ただでさえ高いHP、力、守備の補正がどれも高い。ずばり最初に選択できる職業で最後まで安定して使えるのはこいつだ。あとで魔法使いにすると思っていても、これらの補正はとんでもなく有効なために初心者にお勧め。

覚えるアクティブスキルもかなり重要度が高い。すぐにおぼえることができる「かばう」非常に強力。僧侶が死にそうになっても戦士が僧侶をかばって僧侶が自分に回復呪文をかけるといった戦略が生まれる。よくあるDQシリーズでそれは不可能で、せいぜい僧侶が防御をして他のキャラに回復呪文をかけてもらうか、僧侶の素早さを期待して自分に回復をするかしか選択肢がない。この「かばう」のすごいところは範囲呪文も範囲ブレスであってもダメージを身代わりするところ。つまり範囲呪文は2倍のダメージを受ける。物理防御と違って魔法防御が高いわけではないので確かに厳しいのだが、耐える体力があるのなら僧侶は安心して自分に回復呪文をかけることができる。

MPがすごく少なそうに見えるが、普通に戦士のスキルを使いこなす上ではぎりぎり十分。だいたいバトルマスターや武闘家の倍である。これならば装備や他の職業のスキルの補助は少しでよい。

DQシリーズの戦士のイメージだと短剣ではなく斧を装備していたほうがよかったような…。

中途半端な盗賊

戦士を一回り弱くしてかわりに高めの素早さと高めの器用さ、そしてキアリーホイミまでの回復呪文を得た職業。MPは戦士より多いのでスキルを適切に使用していくといった感じか。盾が装備できないのがちょっとつらい。

防具が弱そうに見えるが、実は戦士の次に装備できるものが多く、基本職の中ではかなりよいほう。序盤にホイミが使えるやつが多くいるというのは安定度にかかわるので結構便利だったりする。

が、決め手にかける。素早さは武闘家のように高くはなく、器用さも高いがレンジャーに負ける。回復呪文もレンジャーどころかパラディンにすら負ける。MPも。

雑魚戦では確かに速さは正義であるのだが…力もぬきんでていないので後半明らかに戦士系よりダメージが減っていきやすい。ただし、剣と爪という良武器が装備できるので他の職業でも伸ばすであろう(戦士なら剣、武闘家なら爪など)これらのスキルをあわせて伸ばすと転職の効率がよい。

固有スキルは直接的に戦闘で便利なのはないので、武器のスキルを伸ばすのが一番だろうか。

魔法使い+戦士=魔法戦士ではない

魔法戦士は高い力とやや遅い素早さ(でも戦士系の中では早いほうかも)、高めのMPをもつ。守備力は普通レベル。

攻撃魔力が高いものの、攻撃魔法は一切ない。すべてが補助系という地味さ。せめてマヒャド切りとかそういうのが使えると思っていた。DQ9ではラリホー(睡眠呪文)とかマヌーサ(幻で命中率を下げる呪文)とかすごいききにくい印象があるためなおさらだ。たしかにバイキルトは非常に強力ではあるが,それだけというのも・・・。

だが、固有スキルはもっとぶっとんでいた。クリアするまではさほど属性を意識することはないものの、クリア後の歴代魔王たちでは彼のスキルが絶大な威力を誇る。竜王やバラモスなど強力な炎をはくやつ相手に味方にファイアフォースをかけると、びっくりするくらいダメージが下がる。フバーハ(ブレスダメージ軽減呪文)の重ねがけなんかよりよっぽど強い。逆にバラモス相手に味方にアイスフォースをかけると炎ダメージ軽減はないものの、武器に氷属性がつくため、ダメージが目に見えて増える。

重ねがけはできないのでどちらの属性を使うか見極める必要があるが、この辺は世界樹のクリア後の強力なボスたちのようにパズルっぽく対応をするのが楽しめる人なら大歓迎なはずだ。たとえば戦士系のキャラはHPが多く、物理攻撃を行うのでアイスフォース、魔法使いは打たれ弱いのでファイアフォースでよいなど。魔法使いの場合呪文でヒャド系など属性のついた攻撃が可能なのでこういう選択は十分ありだ。このへんがいままでのDQシリーズと大幅に違う要因といってよい。

属性を意識して戦わないといけないという正直マニア向け職業ではあるが、クリア後で彼の固有スキルを使わない人はあまりいないと思われる。

彼の大量のMPは補助系呪文ではなくストーム系スキルや武器のスキル、他の職業固有のスキルを使うためのものだと割り切るべし。

バランス型の旅芸人

主人公の職業はダーマ神殿までこの職業のまま。物理攻撃、回復呪文、攻撃呪文をすべてそこそこに使いこなす、バランス型。素早さも器用さも高めでバランスがよく、魅力は職業柄高い。

職業固有のスキルはステータスブーストがその職業と同じくバランスタイプなのでばらばらで効果を実感しにくい。武器は剣、ムチ、扇とスタンダードからマニアック(弱いというわけではない)まで取り揃えてある。

回復呪文はホイミベホイミザオラルを使いこなし、攻撃呪文は中盤ヒャダルコが安定して強い。もちろん、回復魔力や攻撃魔力の差のおかげで僧侶や魔法使いなどの専門には数値で見劣りはするが、かなりバランスはよい。

ただし、力が中盤以降伸び悩み、戦士系との差がだんだんと目に付いてくる。盗賊にすら負ける力はやはり火力不足と言わざるを得ない。ただし、大目のMPでスキルを連発しやすく、僧侶が倒れてしまってもザオラルがあることでかなりの安心感はあることは確か。また、素早さが比較的高いので早めの回復呪文やアイテムを使っていこう。

バランスがよいだけに他の職業のステータスブーストスキルをとると結構使いやすかったりする。それでもクリア後は力が低いことが目立ってはくるのだが…。

職業個人的評価

個人的に基本職の中でお勧めはずばり

戦士

である。ステータスのブーストが力、HP、守備というどの職業でもほしいものが高水準で高いうえに効果が実感しやすい。力HP守備のステータスがもともとかなり高いこともあって、ブーストとあわせると本当に強い。武器が剣とやりが使えて盾が装備できるのもポイントだ。



一方上級職でのお勧めはずばり

パラディン

である。高いHPと守備は非常に頼れるし、力も旅芸人とかと比べるとかなり高い。それでいてMPが非常に高く、スキルをたくさん使いやすい。ステータスブーストは守備とHPだけに極端にかたよっているので耐久力だけを伸ばすのに向いてはいるが、戦士のほうがバランスはよく、使いやすいと思う。それでも耐久力が絶望的に低い魔法使いとの組み合わせは最高。MPを他人に分け与えるMPパサーというスキルは魔法使い使用時に相性がよい。呪文もホイミ(小回復呪文)、ベホイミ(中回復呪文)、スクルト(PT全員の守備力をあげる)、マジックバリア(PT全員の魔法防御を上げる)といいのがそろっている。


このblogにくるようなマニアックなお方は

武闘家

をお勧めする。戦略を見つけるとこれほど頼れる職業もない。それでいて盾が装備できないとかMPが少ないとか手がかかるのもポイントだ。素早さがおかしいくらい高いのでうまく使うとおいしい。


というわけで今回で講座は終わり。世界樹3はもうでないんですかね…。