Sun、MySQLを買収へ

http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0801/17/news005.html

確かSolarisPostgreSQLサポートしていたような気がしたけど、乗り換えるのでしょうか。


MySQLは3.x時代はそれはそれは非常によく使われました。コネクタのライセンスがLGPLで、無料で使えると思われていたからです。

その後コネクタがGPL化されました。ユーザーはコマーシャルライセンスとGPLとの選択が必須になりました。この時点でMySQLは商用DBとなったと思って間違いないと思います。それでも、このころは通常のDBがまだまだ高いものだったのでコマーシャルライセンスを選択しても安いものでした。

このころはPostgreSQLはまだWindows版は登場しておらず、別途Linuxで用意されたサーバーを用意するなど面倒でした。

その後4.0が登場。3.xからの移行はすんなりいきました。動作も問題ありません。

が、悪夢の4.1登場。マイナーバージョンアップに見せかけてかなりの非互換性が現れました。中でも日本語が通らないバグは有名でした。開発版の5.0もまったくダメで、この時期PostgreSQLへどんどんユーザーが逃げ出しました。

そんなときWindowsにネイティブ対応したPostgreSQL8.0が登場します。癖はオブジェクト名が小文字で格納されるという点くらいでしょう。RowSetRIが動かないのが多少厄介でしたが、RowSetを使っているプロダクトはCreatorくらいしかありませんでしたから問題ありませんでした。

日本語が問題ないばかりか、セットアップが非常に優れていて、MYSQLのように環境設定をガリガリいじる必要はほとんどありません。pgadmin3がついてくるのでAccessのようにSQLを使わずにデータを入力することが可能です。これはテストコードを書く場合において非常に便利です。

長い間MySQLの日本語対応は遅れました。この間に嫌気をさした技術者は多かったでしょう。

その後MySQL Enterpriseが発表されます。従来のコマーシャルライセンスはOEMのライセンスであって、他社にサービスをするためのライセンスではない、ということになりました。ネットにつなぐWebアプリでMySQLを使った場合、ソースを公開する必要が出たのです。このEnterpriseは毎年お金を払う必要があります。個人では厳しいでしょう。

と、MySQLは貧乏企業には厳しい動きですので魅力は年々減っていると思います。


Oracle はStandard Edition Oneが10万以下と小規模の社内だけなら安いですが、Webアプリで必須のプロセッサライセンスの値段が厳しいですなぁ・・・。2プロセッサまで拡張しなくていいから1プロセッサ専用のまま価格を下げてくれたほうがどれほどましだったか。もしくはこれこそサブスクリプションにして年間8万くらいにするとMySQL Enterpriseをつぶせるくらいの魅力がでると思うのですが。