崩壊した「人月からの脱却」:ITpro
http://d.hatena.ne.jp/habuakihiro/20080317#1205758081
おいらもこの記事みたとき吹いた。
崩壊というのは構築されてから起こるものであって積み上げてすらいないじゃないか・・・というところはまぁおいとくとして。
Sierって馬鹿正直すぎたんじゃないかな?
お客におおまかな原価をどうどうというのが商習慣っておかしくない?
「PMは2人換算で」とかいうのもおかしい。つまり、使う人の月収の差も公開しているわけだ。
「見せて納得させてほしいんだけどね。あとさ,技術者10人とか言ってるけど,うちにくるスタッフの人数を数えても,そんなに来ていないし,ベンダーのオフィスで働いているようにも思えない」とかもう人貸し根性が染み付きすぎ。
社内的にはいくらでもそういう計算していい、というかするべきなんだけど、それを要求するのもおかしいと思う。開発者の技術力とか社内のノウハウとか体制とかまったく考慮されてないから。考慮されるのは1人月あたりいくらかの調整だけって・・・。
いきなり保守フェーズスタートする開発方針が一番いいと思うんだけど*1、売り切りがいいということなら1画面10万、複雑だと20万、帳票も同様に10万、20万で単純に画面数で計算したほうがはるかにましだと思う*2。
そうするとあまり重要ではない画面やロジックは実装しなかったり、後回しにすることもできるし、客も納得しやすいはず。客にコストの意識を発生させやすいし、開発側も普段はブラックボックスな売り上げを意識しやすいので改革がしやすいはず。「今週はがんばって2画面作ったから20万売り上げたぜ、ボーナス期待できるかも」とか。
保守スタートでイテレーション型がデフォになるということは保守しやすいコードの質が重要になってきたり、人を長時間正社員として抱えることができるということでもある。この開発が終わるまでの契約ね、ということも減るはず。
まぁ、おいらが変人だからかもしれないからそう感じるだけかもしれないけど。