HDDはそろそろ容量より速度で差別化するべき

記録容量は2TB以上、富士通と東芝が来年から新世代HDDを商品化へ

かなり順調なようで、製品化が1年前倒しされるというすばらしいことになっています。

ですが、SSDが今後どんどん高速化大容量化、低価格化していくとHDDは厳しくなっていくでしょうね。そろそろHDDを容量と回転数だけで差別化するのをやめたほうがいいじゃないかなぁと心配になります。

今回の記録密度が上がるということは転送スピードは大幅に上がります。それ自体はかなりいいでしょう。

でも回転数を上げなければ回転待ち時間を減らすことは出来ません。実際問題として通常一般家庭向けや企業用で使われる省スペースデスクトップやノートPCでは5400回転が限界でしょう。これは正直どうしようもありません。1トラックの反対側に同じデータを同時に書き込んだり読み込んだりしないことには改善できませんし、これをやると容量が半分になってしまいます。もっとも2TBとかいってるので容量が大幅に減っても快適になるのならば問題はないとは思いますが、エラー時の対応も面倒になる気もします。

次にシーク時間です。これがかなりのロスになっているのは間違いありません。シーク時間はヘッドの動きでかかるものなのでおもいきって容量を減らすことでシーク時間を短くするというのはどうでしょうか。たとえば容量を半分にすることによって生じるヘッドの移動距離は1/2を大きく下回るはずです。外側ほどトラックの密度が高くなってるはずですから。例えば容量が半分になってシーク時間が1/3くらいになるのなら喜んで容量を減らす人なんてたくさんいそうですね。

遅いけど大容量、少ないけど高速という選択肢はあっていいと思うんですよね。本体内蔵は小容量で高速がいいでしょうし、USBやLAN接続のNAS等は多少遅くてもインターフェースがネックになるので大容量のほうがいいでしょうし。2TBとかの容量がきたとしてどれだけ一般ユーザーが喜ぶのか・・・。