たった1万時間でいいんすか!

http://d.hatena.ne.jp/higayasuo/20081117/1226919944

たった1万時間で天才すか!それだと俺天才!おk。実感ないけどwwwwww!



と思った人手を挙げて!少なくとも職業プログラマベーマガ世代には多いはず。


直接的にキーボードをたたいていなくても、机上でアルゴリズムを考えたり書籍を読み漁ったり、妄想した時間を考えると、ベーマガ世代はどう考えても1万時間程度は誰でも通過点、もしくはこのままいけば容易に達成可能な時間数なはず。おいらの場合でも中学校だけでおそらく4000時間は行ってたと思います。テキストエディタがありませんでしたからね。紙にアセンブリ言語のコードを書いて、ハンドアセンブルするのが普通の時代でしたから、時間はいくらあっても足りない。

PCが当たり前な今のPCできる=すごいという時代と違い、他人からPCできる=変人あつかいされた時代です。変人扱いされていたにもかかわらずそのすばらしさに魅了された人々は並大抵の努力でおさまりません。当時のPCを触る=(ほぼ)プログラミングでしたからプログラミングの時間数などあっという間に膨れ上がる。

昔はネットはなかったわけで書籍の力をかりながら自力で組むのがすべてでした。検索してすぐに結果を出せる今とは違うのです。書籍を買うにも学生には高すぎて月々のベーマガ+αが限界でした。SINとCOS組み合わせると円がかけそうだとか、シフトしてみたら値が倍になった!ATANで自機狙い弾ができそうだとか、キャラクタのジャンプにVという変数を用意してVを引き算しながらYに足したら滑らかに動いたよ!といったことを試行錯誤の上で身に着けていくのでした。

車輪の再発明どころの話ではない。今では調べたり聞けばすぐわかるものを何十何百時間もかけて組むのです。でも聞ける人はいません。PCもってる人は非常にマイナーでしたから。


そうではなくても、就職するまでPCを触ったことがない人であっても就職すれば毎日10時間プログラミングするのも別に不思議なことではないでしょう。一ヶ月に250時間とか普通ですし、年間で3000時間組むのも普通にありえることです。これでは1万時間をたった3,4年で達成してしまいます。そして作業効率が悪い人のほうがより天才に近いという不思議な現象が。

残業ほぼなしでも毎月160時間くらい働いた人は年間で2000時間。5年もたてば達成できてしまいます。


やっぱり天才と時間は直接的には関係ないよ。そうじゃなきゃプログラミングの天才はもっと出てこないとおかしい。