この10年で一番変わったもの

http://d.hatena.ne.jp/higayasuo/20090201/1233454565

エントリの中身ではなく引用してるコメント部分でひっかかりががががが

一般的に職業としてのシステム屋というのは、冒険することが難しいです。

会社やその先の顧客に対し、そのリスクを負うことを要求しなければならないので。

#みんなが冒険好きというわけでは無い

開発者としては、冒険する、というか、最新技術に取り組んでいくということは理想ですが、現実的には、業務では実績のある枯れた技術が採用される傾向が強いように思います。

いったいいつから冒険しなくなったのだろうか。

もうJavaSE6ですら2年以上がたち、J2SE5.0はすでに4年以上でしかもEOL移行期間にはいっている。それなのにいまだにJavaは1.4だとかいうこともある。


おかしい。10年前のSI業界はそんなことはなかったはずだ。

新しい開発環境があったらリスクを考慮してとびこんだものだ。DelphiC++BuilderJavaC#、Interbase、PostgreSQLMySQL。すぐにはとびつかなくても、1年たったり2年たてば枯れたと見て普通に触った。場合によっては多少の不具合に苦しみながら所期モノに飛びついた。それだけの価値があると思ったからだ。

リスクを受け入れる代わりにやれることが大幅に広がり、開発効率もよくなっていった。もちろん、リスクを一切とらない場面も必要だ。それはそのかわり開発効率ややれることを大きく制限することになる。しかし常にリスクをとらないというのはどうだろうか。偽装請負にしても請負リスクをとりたくないから生まれた悪い商習慣ともいえる。これが高コストにつながる今の流れだ。

どこもかしこもリスクをまったくとらなくなってしまった。ウォーターフォールがいまだに神とあがめられているのもこの辺が原因だろうか。リスクを下に押し付けることができるから。


リスクをとらないで成功した企業ってあるのかな?ローリスクハイリターンがあるはずはないと思うんだけれども。

この流れが続くと老害になってハイリスクローリターンになりそう。こわいこわい。


[追記]

とりあえずいいたいことは、「最近ソフトウェア業界にはいった人は昔からこうだったと思わないでもらいたい。今が非常におかしい状態なのだ。」ということ。高々10年でこの業界変わりすぎてしまった。

今後良くなる方向へ向かうかさらに悪化するかはわからないけど…。