なぜこの時期にGWTかというとやっぱりiPhoneとかAndroidとか真っ当なフルブラウザを搭載したってのが大きいですね。
今まではフルブラウザといいつつscriptの再現性がぜんぜんダメでした。
フルブラウザが発表されたときには「これでやっとPC向けと携帯向けで同じコンテンツが作れる」と思ったのですが、実際はPCはどんどんscriptの使い方が加速していったのに対して、携帯は進歩せず。スマートフォンといえばシンビアンOSとWindowsCEベースのWindowsモバイルだったのにこの2つは標準のブラウザが非常に弱いものでした。そして進化の兆しが見えません。
同じ再現は絶望的になっていきました。
また、携帯となるとネットにつなぐのは容易ですが、有線のようにこまめにアクセスするわけには行きません。無線はレスポンス非常に悪いですから。となると、まとめてscriptをダウンロードしたら出来るだけそのまま動き続けるスタイルがよくなります。Flashとかもそういった動きですね。
つまり、目指すところはWebアプリではなく、「ただブラウザを使っただけのスタンドアロンのアプリ」なんですね。通信が容易な。
そういったものを作る場合、GWTがベストかなと。
今後何年かかるかわからないですけど、日本のキャリアも真っ当なフルブラウザを標準装備しなくてはならない日が来ると思います。そのときに勉強をスタートしていてはおそらく遅いでしょう。