その書籍はまさか…
http://efuou.asablo.jp/blog/2009/09/30/4607244
どこかで聞いたことがある名前かと思ったら、初心者を混乱に陥れるだめな本リストにのっているものではないですか。
http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20080401/p1
ある程度の感覚をつかむものという程度にしておいたほうがよいのかもしれません。
一番はひたすらコードを書くことかなと。現物言語ベースだとオブジェクト指向というかクラス指向の可能性はあるけど、それも悪いことじゃないはず。そもそも、オブジェクト指向を理解することとプログラミング技術とはイコールとは思いにくいため、やはりJavaの勉強ということならば標準APIのJavadocを眺めたり、その使い方等にどんどん触れたほうがいいと思う。
書籍でオブジェクト指向を勉強したって人はベテランほどあんまりいない気がする。BASICやってやってアセンブラで最適化を知り、C言語での開発と実行効率の高さを知り、構造化プログラミングをしり、トリッキーなコードを書くことも書かないことも選択できることを知り、クラスでまずはカプセル化やネームスペース的な物を知り、継承で差分プログラミングをして、その後挫折し、インターフェースによる契約プログラミングを知り…などと過去の試行錯誤の積み重ねで覚えていったんじゃないかな。
この数十年分の知識を1年目から求められる新人にはほんとつらい業界になってしまった。しかも、言語や開発手法だけならず、HTTPとかソケット通信とかマルチスレッド、データベースなども必須知識であると。それをOJTだけでまかなえというのも限界がありすぎる。
最終的には実装力という最も生臭いところに行き着くと思うし。あとやればやるほど一番難しいのは要求をまとめる作業だとは思うけどね。根っこが失敗すると実装がよくてもだめなわけだし。
「こういうことをやりたい」、ってのを実装するとほぼ失敗する。「なぜそれをやりたいのか」がすごく大事。場合によってはソフト屋ではあるが、ソフトを作らないで既存の組み合わせやアナログな作業でやったほうがよい場合もあって、それが提案できるかどうかもポイントかなと。稼ぐためのソフト屋としてははずれなんだけど、究極的にはお客さんのサポートがITの目的なわけで。