ハドソンなりにはがんばってた

http://d.hatena.ne.jp/temtan/20100818/1282147586

別に最近になってから高橋名人はこんなことを言ったのではなくて。

スターソルジャー64のあたりで弾幕否定らしいことをいっています。


弾幕型といえば始祖は怒首領蜂首領蜂雷電とかそっち系もある感じで怒が突くかどうかで結構変わりましたね。

でも怒首領蜂弾幕型といってもボス戦で大量の弾をみせたり、自機の当たり判定がすごく小さかったり、遅い球も確かにありますけど、ずっとだらだらした大量の弾をだしてるわけじゃないんですよね。道中は高速な弾もおおいですし、緩急のつけ方がうまい。

で、怒首領蜂がヒットしたもんだから、弾幕型が増えるわけですが、結局ひどいものがかなりありました。大量の弾と当たり判定の小ささ、低速弾だらけ。まー面白くないのが多かったですね。今でもですが。ケイブはわりと高速な弾も出したりしてまともなのが多いです。やはり怒首領蜂を作った誇りがあるのでしょう。フィーバロンなんて最高ですね。

で、そこでスターソルジャー64です。マニュアルに高橋名人のありがたいお言葉が載っています。ひたすらイライラ棒やってるようなゲーム作るんじゃねーよと(意訳。


で、スターソルジャー64ですがニンテンドー64互換基盤ということでひたすらマイナーでアーケードで見かけた人は少ないと思います。N64でも下手すれば探せないかもしれませんね。

ゲームとしてはまぁあんまりほめられたものじゃなかったですけど、3Dで具リングリン動く場面で2DSTG作ろうとしたのはほめてあげましょう。どう考えてもああいうのは作るのが大変すぎます。赤字じゃないかな。

自分的には STG が廃れた原因って多くのユーザは「ボリューム的に STG に 5000 円 6000 円出せない。それなら RPG とかの方が長く遊べる」と思ってるからだと思うんですよ。

これはあると思います。RPGがうれるのはやはり長く遊べるだろうというのがユーザーは意識していますから。

そこでハドソンは激安でSTGを送り出します。


いわゆるスターソルジャーGCです。3000円弱で送り出したこのソフトは3Dでレンダリングしながらも、64のときより3D空間らしさという点でおさえめになっています。いわゆる雷電3や4みたいな感じで、2Dゲーを意識しています。しかも、完成度がめちゃくちゃ高く、GC,Wiiで遊べるパッケージソフトSTGでNo1といってもいい完成度です。

出来が良くて価格も安い。ハドソンはベストを尽くしました。


しかし、うれませんでした。すでに弾幕であらずんばSTGではないという時代になっていたのです。


PSPに移植とかしてましたが変な持ち方が話題になっただけでした。このころにはハドソンはコナミの子会社となってしまいます。メインバンクの拓殖銀行の破綻は当時すごいニュースでしたね。

堅実な経営が求められました。つまりSTGなんて作ってる場合ではないと。それでもスターソルジャーRを2年前に送り出しました。個人的にはGC版ほど出来はよくなかったのですが、価格の安さもありそこそこの評価です。

VCでも積極的にSTGは出しています。それなりにハドソンはがんばってるほうだとは思います。普通に考えて商業的に死滅したジャンルを定期的に出していくのは道楽でしょう。


ほかにはやはりコナミはがんばってますね。グラディウスリバースがまさかあそこまでとは誰も思いませんでした。VCではMSXの名作が復活しましたし。ほかに大手、老舗はといえば…ぜんぜんないですね。



ちなみにこの数年でアーケードのSTGで面白いと思ったのは雷電4とアンダーディフィートくらいですね。デススマイルズは1も2も超絶クソゲーだと思いました。ラジルギよりひどいかというレベル。ケイブのおちっぷりを感じました。

もうちょっとさかのぼれば良質なソフトはバサラシリーズですね。やはりどうしても弾幕系はいらいらする回避がメインになりがちでどれも同じようなゲームに見えます。こっちから積極的に戦う姿勢が必要なのです。スターソルジャーGCもそういうタイプですね。サブウェポンが。

この良質なソフトが売れればよかったのですが、なかなか売れず。おいてあるところも少なかったです。ただ、プレイした人の評価は総じて高かった。ゲームとしての完成度の高さのほかに、いまだとあのキャラクター達はうれるんじゃないかと思うんですが・・・。時代を先にいきすぎですね。10年前で今の戦国バサラみたいなぶっとんだ戦国キャラとかやってたわけで。完全に5年は早すぎた。


アーケードゲームにおけるSTGの衰退はやはり難易度の高さも確かにあったと思います。雷電DXで難易度を下げたといっているうちはダメでしょう。雷電4のLIGHTはバランス的になかなかいい線いってたと思います。


そして止めがストIIから始まる格闘ゲームのヒットです。インカムがよく、アーケードは徐々に格闘一色に染まっていきます。目先の利益を追求したらそうなりますね。売れるものだけ入れたみたいな。ほんと極端にアーケードは変わっていきました。そしてストIIシリーズの衰退が始まるとそれに頼り切っていたアーケードは一気に衰退し始めます。


でも、一番の問題は雷電2のように極限に難しくても面白いソフトがないという単純な理由だったりするのかなと思いました。雷電雷電2、DXともにほとんどの場合1,2面でみんな散っていきます。でもみんな1プレイして帰っていくんですよ。短時間でも良いから楽しい時間を作れる、それだけで十分。もちろん先に進めることは目的ですが、なかなか3面を越せる人はいませんでした。グラIIも簡単ではないですよね。初代やサラマンダに比べると圧倒的に難易度は高いです。でもみんなプレイしていましたよね。面白いからです。


というわけで言いたいことが定まらないですが、いつものことなのでよいとしましょう。

つまりハドソンはスターソルジャーGC並みの面白いのだしてくれ、無理しないで。というお話でした。

ハドソンといえばゲームのみならずOS作ったり開発言語作ってるイメージですからね>マイコン族にとって