予想通りやはり気軽に使えるようになったというところが大きい。910SHではレンズがくらいので白とびや黒塗りが多発していたが、この機種はそれがない。
910SHでは少しでも明るいと白とびを防ぐためにNDフィルタがすぐにはいってしまい、普通の明るさでもF値が10をこえるとかすごいことになっていた。それをいかに抑えるかが910SHユーザーのテクニックの見せ所で、ズームを入れてF値調整したり(おいらが提唱した2段階くらい入れると良いというのはそのため)していた。
特に、NDフィルタは急激に明るい場所を表示しようとすると簡単にはいってしまい、画質が急激に悪化する。910SHの暗いところの場面の劣化具合がひどいというのはみんな知っていると思うが、NDフィルタが入ると画面全体がひどいボケた画質になってしまう。NDフィルタが入るときに音がすることから、本体を耳の近くにおいて、まずレンズを手でふさぎ、そこから少しずつ光が入るようにレンズから手を離す、といったことが自然と身についてしまった。
また、シャッタースピードが非常に遅くぶれやすいのも問題だった。明るいところではすぐにフィルタが入ってしまい露出時間が上昇、屋外なのになぜか1/100を下回り、ぶれるということも珍しくなかったのだ。
確かにきれいに取れるようにはなったが、手軽さのかけらなどそこにはない。
そんなテクニックを使ったところでどうしても明るいところと暗いところがある場面はどうしてもうまく取れない。例えばこんな感じの画像は910SHでは非常に苦手としていた。
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