NetBeans6.0のVisual Web JSFでSpring2.5を使ってみる その2

Springを扱う前にVisual Web JSFにてJSFの通常のアプリケーションを作ってみる。

以下のようにコンポーネントを配置する。
テキストフィールド、ボタン、出力テキストだ。

注意すべきはコンポーネントパレットの「標準」を使うということ。

標準以外のコンポーネントJSFで定義されていないコンポーネントなので機能は豊富なのだが、資料が少なく、また生成されるHTMLも単純には把握できない複雑なものだ。素直なHTMLが生成される標準コンポーネントこそが使いやすい。特にNetBeans6.0からはwebuiコンポーネントでの配置に不具合があるので使わないほうがいい。

標準コンポーネント以外で使わざるを得ないのはせいぜいツリーとファイルアップロードくらいだろう。


ボタンを右クリックして「イベントハンドラactionを編集」を選択しよう。

自動的にコードの画面に切り替わり、Page1.javaの一番下にメソッドが追加されているはずだ。

ここにクリックのイベントのロジックを書いていくだけでWebアプリが開発できる。すばらしい。

社内用のアプリなどログインが必須のWebアプリケーションならばこのままでいいし、オープンなコンテンツはRESTなアーキでブックマークが取りやすいように作っておいて、その管理ツール等はVisualWebJSFで作るというのが理想だろうか。NetBeans6.0からVisualWebJSFが通常のWebプロジェクトと統合されたことによって、こういう柔軟さも生まれた。

VisualWebJSFは標準でコンポーネントバインディングしてくれるので、プロパティをマネージドビーンに追加して・・・などといった方法をとらないことが可能だ。つまり、フレームワークに振り回されずにJavaらしいコーディングができる。バリューバインディング等はしっかり理解して初めて実用になると思うので飛ばすのが正しい。

で、以下のようにコーディングする。

F6を押して実行。自動的にアプリケーションサーバーが起動され、ブラウザがアクティブになる。
テキストフィールドに文字を入れてボタンを押すと以下のように表示されるはず。

XMLは何一つ書かずにアプリが出来上がった。クラスの作成やJSPの作成、Servlet等面倒な知識はまったく必要としていない。コーディングしたのは純粋にロジックの2行だけだ。面倒なことは全てVisualWebJSFがやってくれる。DelphiやBCB、VBのような手軽なWeb開発がNetBeansにはある。

もちろん、まともにWebシステムの開発するのならさまざまな知識は必要だが、趣味でWebプログラミングをはじめるのに向いているだろう。