リスクとリターン

「冒険」のビジネス価値

当たり前だけどリスクをとらないとリターンも少ない、したがって単純に価格競争に陥りやすくなる危険性も。


「うちは安定性重視で今でもJ2SE1.4とJ2EE1.4です」といったところは結構あると思う。

でも、J2SE5.0になると大幅に見通しがよくなる安定したコードがかけるし、今まで自前で実装していたものが必要なくなったりアノテーション等の利用により開発スピードは数倍になる可能性だって十分ある。JavaSE6だってもう1年たつわけで、VMの大幅な高速化や標準でJAXBやJAXWSの搭載、グループレイアウトや各種デスクトップ用APIの充実など目玉だらけだ。

1.4で9ヶ月かかる仕事が5.0や6を利用することによって6ヶ月で開発できるようになるということは十分ありえるわけだが、それを知っていてあえて1.4を採用してるんですよね?といいたい。やっぱり社内に一人くらいは最新のアーキや動向を勤務時間内でやらせるべきだよ。先行で走ってるとバグの発見や採用したほうがいい場合や未来るほうがいい場合がわかってくるからその報告書を週1くらい提出するとかさせるといい。そしてそれを採用するかどうかは上の人間が総合的に判断して決める。


JavaSE7の登場が近く、1.4のサポートがそのうちなくなりそうな今、1.4を新規開発で選択していたら「アップグレード等も考慮に入っていますか?」と突っ込むほうが先だけど。最新の環境を使っていたって、保守フェーズを考慮しないといけないのにね。開発者はプログラムが完成したらそれで終わりに見えるけど、お客さんはやっとスタート地点に立ったところなんだよと。

1.4で書いたけど、5.0にすぐにアップグレードできるように考慮してソースを書いてあります、とかそういうことを考えながらかける人は重宝したほうがいい。5.0で新しく出来た構文なんて覚えてられないですよ、というやつは首きってもいいけど。