ネガティブ思考であること=努力しないわけではない

http://d.hatena.ne.jp/t_yano/20081118/1227030231

これ見ると、最後の引用とかネガティブ思考=努力しない人のように見られていやだなぁ。努力とネガポジなんて関係ありませんて。また、新しいことに足を踏み出すのにもネガポジは「まったく」関係ない。


ネガティブ思考ってのは慎重さをもとめているわけであって前に進まないのとは違う。最悪の状況を常に想定して、そこから先は上昇のみを目指すという考え方だと思うんだけど。だから、足を踏み出す前にいろんなことを頭の中で高速に考える。

どんなポジティブな人でも足を踏み出すことをしないほうがいいという結論になることはあるはず。「これはやめておこう」とか「この部分をクリアにしてからじゃないと」とかいうことね。それの敷居が他人より低いだけがネガティブ思考じゃないかな。


たとえば仕事をもらうときにあまりにも不確定要素が多くて下手するとデスマになりそうだなと思ったとき、前に進むかい?おいらはこの部分は大丈夫、この部分はだめ、この部分は不確定すぎて危険と3つのパターンに要求項目を常に当てはめて考えてるよ。その割合から受けるか受けないかを判断する。そして失敗したときのことも常に考えていて、その場合の対処方法とか選択肢をいくつか考える。

常に最悪のことを考えておくというのはセキュリティホールがらみとかではよくあることなんだけど、みんなそうじゃないのかなぁ。ただ、営業の人とかはやけにポジティブ思考な人が多いのか、5割くらいいけそうならGO出す人とか多いし(おいらは確定要素が5割ならうけません)、もしこの移行に失敗したら、もしパフォーマンスが出なかったら、もし納期が遅れたら・・・といったことをすぐに網羅する人が案外少ない。


チャレンジは必要だろ?という人多いけど、そのチャレンジに失敗したら企業がつぶれるという状況だったら大きいチャレンジしませんよね。1つくらいプロジェクト失敗しても大丈夫だ、ということがわかった上でなら大きいチャレンジでもする可能性は十分ある。そして失敗する可能性をどうすれば減らせるかをひたすら考える。この不安要素をすべてつぶした上で進もうという壁の高さがネガティブ思考だと思う。

だから、結論を出すのが遅く、無限ループに入っているように見えても不確定要素の把握ができていない、計算が遅いというだけの話ですから、それはネガティブ思考だからという考えではないと思う。真に無限ループにはいっていたらネガポジ以前の問題。たんに状態の把握、整理ができない人なのかもしれません。



一言で言えば「石橋をたたいて渡る」って言葉が大好きなのがネガティブ思考。石橋をたたいてる途中に口ははさまんでおいてもらいたい。

つまりおいらはネガティブ思考。でも新しいフレームワークとかライブラリとかガンガン試すよ。それがあることによって判断基準が確立していって石橋をたたきやすくなるもの。試すことによるデメリットが大きいのなら躊躇するけどさ。