変態機能とかテクニックとかそんなのばかり紹介しているが、基本的な入門用のエントリが存在しないのがNetBeansのわるいところ。
実際はドキュメント無くてもすぐに使いこなせるようになるんで必要とされてないかもしれないけれども、最初のとっつきは悪いかもしれない。
というわけで入門用のエントリを書いていこうと思った。続きはきしださんが書いてくれるはずだ。
まずはNetBeansとは何かというところで。NetBeansではなにができるのか。どういった開発に向くか列挙してみる。
標準構成では以下の機能がある。もちろんプラグインで機能を増やすことは可能だ。
動作環境
標準で対応している言語やプラットフォームについて
標準で対応しているJavaのライブラリ/フレームワーク
- JAX-RS
- JAX-WS
- EJB 3.0/3.1
- MDB
- SpringFramework 2.5/3.0(NB6.9)
- SpringMVC
- Hibernate 3
- JPA 1.0/2.0(実装としてTopLink Essentials/EclipseLink/HibernateEM)
- JSF 1.2/2.0
- Struts 1.3
- JSP/Servlet 2.4/2.5/3.0
- CDI
- Swing/AWT
- BeansBinding
- Swing Application Framework
- JUnit 3/4
- Ant
- Maven
標準で対応しているアプリケーションサーバー
標準で対応しているJDBCドライバ
- JDBC-ODBCブリッジ
- JavaDB Embedded(Derbyと同一。管理機能つき)
- JavaDB Network(Derbyと同一。管理機能つき)
- PostgreSQL
- MySQL(管理機能つき)
ちなみにSQL叩いたりするのも可能。
標準で対応しているC/C++のフレームワーク/ライブラリ
- Qt
- make
Qtはこの辺が参考になるか。
http://netbeans.org/kb/docs/cnd/qt-applications.html
標準で対応しているイシュートラッキング
- Bugzilla
- JIRA
標準で対応している構築ジョブ
- Hudson
エラーとかが出るとステータスバーにお知らせが出てくれる。手元に無い場合WebStartでダウンロード、起動とかすばらしすぎる。
標準で対応しているデバッガ対応言語
標準で対応しているプロファイラ対応言語
NetBeansはJavaのプロファイルがすごいのは有名であるが(サブセットがJDK6にVisualVMとしてバンドルされている。NetBeans プラットフォームで作成。NetBeansプラットフォームというのはEclipseでいうところのEclipseRCP)、ひそかにC/C++の対応がすごい。
SolarisのときはI/Oとかスレッド周りもプロファイル可能である。
http://netbeans.org/kb/docs/cnd/profiling-tools.html
やっぱり軽く一覧出しただけでも標準状態で対応している範囲ひろいっすね。
コンパイルするだけで実行可能jarやwar、earを生成してくれるし、もちろんJavaDocも生成可能。標準APIを使ったウィザードが充実しているのでEclipseはコードを書くのに特化、NetBeansはアプリケーションを開発に特化とはよく言ったものだと思う。