sandy bridge登場目前

9日発売開始なので目前ですね。

予想通り従来の統合GPUに比べて大幅にパワーアップしています。外付けチップと比べなければなかなかのものです。

FF14のベンチが実用にはなっていないものの、動いたというのが驚きです。今までの内蔵GPUではまず動作そのものが無理ということも多かったので。実際旧世代のは動かないようです。OpenGLのバージョンなどを考えてもかなりよくなっているのは確かです。

思えば845Gあたりから915GになってFF11が動作は遅いものの動くようになりましたね。アレと同じような感じでしょうか。動きが遅いだけならば何とかなるという場面は結構あります。まったく動かないのが困るだけで。

このへんをみても従来からはかなりよくなっているのもわかります。
http://journal.mycom.co.jp/photo/special/2011/sandybridge/images/Photo52l.jpg

いろんなところで出ているベンチを見る限り、メモリ帯域が改善されているのが面白いです。代わりにレイテンシがふえてるとかPentiumM=>CoreDuoを思い出します。あと、一番詳しく書かれているのはこのマイコミです。お勧めです。一通り見てみるとよいでしょう。Core iの性能がやっと出し切れたかといった感じになっているのがわかると思います。プロセスルール変わっていないのにこれだけ引き出したとなるとかなりチューニングしたのがわかります。


で、このCPU、前世代と同じプロセスルールで作られています。GPUはプロセスルールがあがったことで性能向上があるのはわかっていましたが、CPUはリングバス化でへたすれば下がるかもとか思っていたのですが、意外にいい数値なこと、消費電力が大幅に下がったことが面白いです。

特に消費電力の大幅な削減と内蔵GPUが使われることが多い性能向上はノートPCにとってはかなりおいしいでしょう。


この辺は開発チームの特性なんじゃないかというのが読み取れます。
というのは旧世代のCoreiシリーズはPentium4を開発したオレゴンチームです。一方、この新しいSandyBridgeはイスラエルチームで、PentiumM/Core/Core2などの開発をしたチームです。価格が安くて実行性能が高い、消費電力が低いといった地味ながらもうれしい感じのが得意なチームですね。


一方デスクトップはcore2 duoの低クロックなものを持っている人にとってはcorei5あたりはありだと思いますが、我慢できない速度ではないため、もう少し待ったほうがいいかもしれません。というのは今年後半でプロセスルールの移行があるためです。

その開発コード名は「Ivy Bridge」。CPUとGPUの性能向上のほかUSB3.0やに対応するとも言われています。まぁでてみないとわかりませんけど。


しかし、あいかわらず複雑怪奇なラインナップですね。ターボブースト時のGPUのクロックの差とか普通はわからんでしょう。それにデスクトップ用Corei5がまた4コア4スレッドに戻りました。これでCorei7のメリットが前シリーズよりなくなりましたが、旧世代と違い4コア8スレッドでしっかり4コア4スレッドとの性能差が出ているあたりうまいですね。今まではCorei5のメリットがデスクトップであまりなかったのでそれよりはましでしょう。