PCエンジンイース1/2の製作秘話本

PCエンジンイース1/2の制作秘話の同人本。レトロゲーム・PCに興味がある人にオススメの同人本である。

PCエンジンCDROMのソフトで代表的なものは?ときいたら10人中8人はイース1/2と答えるだろう。


それだけ有名なソフトの開発秘話。開発者である岩崎啓眞氏自身の手で書いてある。


電子書籍版、イースの同人誌を出しました


一部のページを読むことが出来るのでよんでみるといい。お試し読みも上記リンクにある。

レトロPCが好きな人にもオススメと書いてあるとおり、当時はわりとPCもコンシューマも近かったと思う。ハードに興味がある人も呼んでおいて孫はない。もちろん、PCエンジンイース1/2を知っているほうがいいけど。

お試しの一部を転載してみる。

イースの製作が始まるほんの少し前。
1989年1月ごろ。ハドソンの技術部も、そして外注で仕事をした会社も、みんなCDROMに絶望していた。
なぜなら、どうしようもなくメモリが足りなかったからだ。メインメモリはたったの64キロバイト。当時良く使われたビット表現をすると0.5メガビットだ。
これでは、なにも出来ない。
雑誌では540メガバイトの無限の容量を誇る夢のメディアと宣伝されてはいたけれど、ハドソン技術部では「オチョコで海の水をすくうようなモノ」と揶揄されていた。

CDROMの大容量といううたい文句とは裏腹に、バッファとして読み込む領域が狭いことによるつらさがよくわかる。

でも、今にして思うと少ない容量だからこそPCエンジンのCDROMはロード時間が短かったものが多かった。PSとか後の時代になると倍速にはなっていたものの、非常にロード時間が長いソフトが多かった。PCエンジンCDROM2並の快適さを期待すると裏切られることが多かったのだ。

この流れはPC88版のソースコードを読んだ人間には明らかな事実だが、そんなものを見る術のない普通のユーザーも、この驚きの事実をファミコン(FC)版イースのダルク・ファクトによって知ることが出来る。
というのもFC版のダルク・ファクトはオリジナルではソースにしかなく、ゲームでは表示されないメッセージを復活させて、どのようなストーリーなのか明白にネタバレするからだ。

オリジナルのソースをよんだことがある人だけがわかるネタだ。こういうのがあるから面白い。


購入はAmeroadがオススメ。

Googleアカウントを持っている場合はGoogleウォレットでの購入のほうがいいだろう。手数料も安いし。Androidを持っている人はみんなGoogleのアカウント持っているはずなのですごく手軽に買えるぞ。