ウィルコム、インテルAtomを搭載した新モバイル端末 〜シャープ/マイクロソフトと共同開発、6月発売予定

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0303/willcom.htm

非常に気になっています。電話機としてはおそらく重くて使い物にならないとは思いますけど、フルスペックのPCのOSがそれなりに動くのはかなりのインパクト。

というのは携帯電話用のブラウザってWillcomOperaが一番まともで、それ以外はPC用のコンテンツは散々な結果。そのまともなoperaにしてもやはりFireFoxIEをターゲットにしたscript全開なページはまともに再現できない模様。Wiiで採用されているくらいのoperaならPC用と同じなのでかなりの再現が可能だが、それを携帯電話に求めるのはちと無理。

結局小型PCを用意するのが一番なんですね。バッテリを考慮してクロックはかなり下げてくると思うけど、ブラウザならレスポンスが多少遅くても問題ないことは多いし、これを持ち歩いてください、というのが一番いい。

クロックとメモリだけならWin98が普通に動くスペックはもっている携帯電話のスペックだが、今後フルスペックなPC用OSがでるのだろうか。

この結果によっては、PC用Linux or BSDのせた携帯電話とかがスマートフォンが大量に出るような気もする。今でもWindowsモバイル搭載端末が大量に出てきているが、結局はウインテルか、というおちになりそうな気もする。そして気がつけば組み込みもインテルチップだらけとなるのかもしれない。Javaや.NETといったGC前提の環境はメモリのフラグメントに強く長時間動かし続けるのに相性はいいはず。


現行Javaでレスポンスの問題はGCのコントロールができないことだけ。System.lightGC()とかいうnew世代のGCが起動できればこれは解決する。System.gc()は現状の実装だとfullGCが起動して使い物にならない。JavaGCスループットの向上ばかりで、レスポンスの向上を狙っていないのだから仕方がないか。コントロールできない100ナノ秒かかるGCより、コントロールできる10msかかるGCのほうがゲームや組み込みなどのリアルタイム系では使いやすいということを知らないはずはないのだが…。

…という昔何度も日記に書いたことだけが現行のJavaの問題だが、これは今でも直らず。ほかにもhotspotの仕組みはGUIアプリなどでは本領を発揮するのだが、ゲームや組み込みなどレスポンス重視する場合、通常のJITのほうがはるかにいいからクラスロード時にコンパイルしろとかいろいろとあるけどそのうちこれは解決されるだろう。

MSはXBOX360XNAという形でC#のリビング進出をはじめているわけだが、sunは今後どうしていきたいのか注目だったり。