「はじめてのGoogle App Engine」をみかけた

まさかの立ち読み。


まさに「はじめての〜」という名前にふさわしい本。

JDKのインストールから初めてローカルでの動作確認、サーバーへデプロイまでで、おいらが知る限りもっとも敷居が低いわかりやすい書籍だと思う。


データベースのアクセスはJPAを使わずに低レベルAPIのみにしたのは正解。GAE用のは正直JPAとよんでよいかというレベルで、JPAの使い方が悪いのか実装の問題なのかがよくわからないという状況にはまるはず。JPAのテキストを呼んでも解決しないどころか、JPAを知っている人ほどはまるはず。

ただ、テキストでは楽観的ロックはループでまわすのがよいと書きつつ、まわしていないのはサンプルとしてもどうなんだろうと思った。楽観的ロックはループでトランザクションをまわしても不都合がないように作るのが難しいわけで。悲観的ロックを使っていた場合はここは無限ループでよいわけで。

ループがないのは「for update nowait」を使いつつ、そこでロック獲得失敗した場合落とすというのと同じです。こういうサンプルが世の中にあふれてるせいで楽観的ロックを勘違いしてループまわしていない現場だらけなんです、ときついことを書いてみる。GAEとは関係ないところの話ですけど。


あとはテキストとコードもシンプルで非常によいですね。読みやすいと思います。


対象はJavaの言語の基礎があり、サーブレットJSPをなんとなくそれなりに触れている人で、「クラウドってよく聞くけど、どういうものなんだろう?」という人にお勧め。

この書籍で一通り動かせるようになったら、あとはGAEの制限等が書かれた書籍に移ると非常にいいと思います。


中身は思ったより入門用にかなりよい感じです。正直、もっと小難しい感じになるかと思ってました。


はじめてのGoogle App Engine R付

工学社
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25日発行と書いてあったのでちょうど今日当たり並んだのでしょうか。出版は工学社ですが、まわりの技術書コーナーをみわたしても工学社という文字がどこにも見当たりません。気がついたら工学社って技術書では非常にマイナーな出版社になってたんですね。驚きました。

あと、紙質はいつもどおりで逆に安心しました。(^^;