GG シャイニングフォース外伝 II クリア

これも寝る前に少しずつプレイしてクリアした。外伝は3>1>2というプレイ順で。

難易度

難易度は外伝ファイナルコンフリクト(外伝3)よりはやや低く、外伝1よりは高いです。

ただしラスボス戦は外伝3より難易度は高いと思う。攻撃範囲などを把握する前の1回目は恐らく負けるでしょう。そのかわり、最終面は2戦連続が普通なのに、この外伝2だけはなっていません。

前作からよくなったもの

購入後装備や装備できるキャラがわかるようになりました。ただし、攻撃力が高くなったかどうかはわからないので結局ステータス画面を開きなおして確認する必要があるので、即装備の恩恵がないですが。

そのほかのスキルなどはそのままのようで調整されていません。外伝3で調整が入ることになります。

ゲームバランス

外伝シリーズはプレイヤー側の魔法系がイマイチで、敵側の魔法系が最悪、というバランスで統一されていますが、それはこの外伝2でも同じ。特にプレイヤー側の魔法系キャラのHPの少なさ、撃たれ弱さが外伝1や外伝3とくらべてもぬきんでていて、終盤はどんなに頑張って育てていても魔法系キャラは出さないほうがいいという悲しい状況になります。

主人公をはじめとして前衛系は守備力が非常に伸びることもあって、その差がとんでもなく大きいです。これは外伝1や3でもここまでの差はなかったと思います。


キャラが増えてくると出撃枠のために使わないキャラが出てくるのがこういったゲームの欠点ですが、中盤2つのPTに強制分岐されることがあって、そのマンネリを少し解消しているのがよいです。リターンの魔法でいくらでも稼げるため、そういった稼ぎができないFEシリーズ(覚醒や外伝除く)ではこういった思い切ったことはしにくいですね。

お話

前作のエンディングや、最初から外伝1という名前がついていたことからわかるとおり、外伝1と直接的につながりのある話です。前作の2年後という舞台ですが、もはや軍師様の前作の東城寺の目が見えないという設定が完全に消えている気がします。

とはいえ、前作をやっていると話が分かりやすい、終盤の前作の主人公が出てくるあたりで盛り上がる、といった程度で、ゲーム的には前作を知っている必要性はほぼないです。

外伝1、外伝2ともに、敵の本拠地へ向けて進軍するというストレートなお話のため、なんとなくいきあたりばったりな感じの外伝3よりはいくらかよいです。

今作の主なユニットの特徴

  • シュウ(剣士 => 勇者)

外伝シリーズの主人公は全員剣を装備、打たれ強く攻撃力が高い、スパークとリターンを使いこなす使い勝手の良いキャラですが、おそらくシュウが一番強いと思われます。ただし、最強の武器が光の剣という破邪の剣の下位的なもので、お話的にもラスボスに一撃を与えれるのは前作の主人公が持った破邪の剣のみというあたりで泣けてきます。外伝3の主人公はカオスブレイカーのため、こちらとくらべてもやはり今作の主人公は恵まれていません。パラメータは超強いんですけどね。リターン使いがもう一人いるのでリターンを気にせずスパークも使えるし。ただし、素早さの遅さはシリーズ主人公で一番かも。

  • ナターシャ(魔術師 => ウィザード)

今作のヒロイン。僧侶系じゃなくて攻撃魔法の使い手。攻撃魔法系が弱い外伝シリーズにおいてこの位置づけはつらいものがあります。ただし、主人公以外でリターンを使えることによって危ないと思ったらすぐに逃げることができるのはいいです。後半雑魚の攻撃1回で死ぬことが多い魔法系の中では最もHPがよく伸びます。そのため、魔法を使うならこいつだけでよいでしょう。ただし、ブレイズしか極められない上に、ブレイズ4はクリアまでに覚えることはまず不可能。この辺のスキルの習得バランスなどは外伝3のほうがはるかによいので外伝2の時点ではつらいところです。

  • アーロン(戦士 => ウォリアー)

いつもの初期戦士。中盤ちょっと守備と攻撃が伸び悩むけど、転職後に装備含めて一気に持ち直します。移動力が低いこともあって、増強しないと使いにくいのも他の戦士系と同じ。このへんも外伝3は考慮されていて素晴らしかったですね。

  • ビル(モンク => マスターモンク)

魔術師系が不遇のこのシリーズですが、モンク系はどれも頼りになります。初期パラメータが低い、ヒールくらいしか回復がない、武器のナックル系の攻撃力が非常に低いのですが、パラメータの伸びが全体的によく、仮に魔法がなかったとしても使える強さ、それが魔法まで使えるんだから弱いはずがない、というキャラです。今作はなぜかモンクは彼一人なので思いっきり使いましょう。

  • セイン(僧侶 => 司祭)

序盤からいる僧侶系ですが、回復がヒールしか使えない上に打たれ弱く、終盤は一撃で死にます。貴重な回復系なのに存在価値ないとかすごいです。

  • チェスター(アーチャー => スナイパー)

魔法が使えない代わりに非常に強力なのが弓系というのがこのシリーズの伝統。3マス射程の武器が出るころには無敵です。グラハムも悪くはないのですが、かなり撃たれ弱い(弓系としてはそういうのがいい調整なのでしょうが)ため、守備もそこそこのビルこちらのほうが使いやすいです。移動力もスナイパーのほうが馬系のボウナイトよりあるし(移動力は同じだが、地形に馬は左右されやすい)、このへんの調整がよくわからないですね。馬系は移動力全部7にすればいいのになぜか移動力が高い歩兵と同じ6ですし。

前作キャラ。おっさん系で最初から上級ということで大したことがないかと思いきや、前作より登場時期的に使いやすく、初期ステータス、その後の成長もかなり悪くなく扱いやすいです。同じ馬系のアンジェラと並ばせれば大丈夫でしょう。

  • バリー(バードラー)

最初から転職後で、今作唯一の飛行系。前作より防御面が弱く打たれ弱いです。それでも地形を無視して宝箱を取りにいかせるなど大活躍。攻撃力は申し分ないのでそういう運用をしましょう。

  • サラ(司祭)

唯一のオーラの使い手。非常に打たれ弱いですが、オーラがめちゃ強いのでこちらの方は育てても問題がないです。オーラは射程を考えても消費がヒールと比べて割と抑え目なので圧倒的です。敵を範囲魔法で一網打尽、とするのはなかなかかたまってくれないので非常に難しいのですが、味方を並べて一気に範囲回復魔法でMP節約、とするのは容易です。非常に打たれ弱いので前に出せず、射程の長いオーラ1を連発することになりがちですが、それだけでも十分強いです。オーラ2があると非常に楽になるのですが、MP消費も多いし、覚えるのはラスボス戦直前くらいだし微妙なところ。最初からヘルブラストを使いこなしているため、これでちまちまととどめを刺していきましょう。

  • ニック(勇者)

唯一破邪の剣を使える前作の主人公。ステータス的には主人公など下位から育てたキャラにはパラメータ的にはっきりと劣ります。打たれ強さは申し分ないですが、攻撃力が低いのです。ラスボス戦のみの参加ですが、リターンで仲間になっている状態なので育てることは一応可能。ちゃんと武器を渡してあげましょう。


評価

以下いつもの5段階評価。

  評価
システム ★★★−−
シナリオ ★★★−−
サウンド ★★★−−
グラフィック ★★★−−
総合評価 ★★★★−

3DSを持っているならば、3作品まとめて遊んでも1500円。これはやるべきでしょうね。

外伝3だけは発売された時期が少しあとのため、スキルバランスなど全体的によくなっているのがよくわかります。ただし、僧侶がなぜかMPが伸びないという不思議な特性だけが気になりますが。ゲームとしては間違いなく外伝3が頭一つ抜けています。

そういえば、3作とも主人公は素性を隠して〜って感じですね。外伝3は隠してる意味があまりよくわからないですけど。