DSi 邪聖剣ネクロマンサー ナイトメアリボーン クリア

プラットフォームはDSiウェアガラケーで出ていた邪聖剣ネクロマンサー2のリメイク。DSi/3DSで購入可能。

難易度

前作は戦闘バランスがそもそもきつく、初期キャラ選択でさらに大幅にかわる難易度バランスなどかなりつらい感じだったが、今作はそこまでひどいのはない。

ただし、雑魚戦でも全力で戦う、LV稼ぎが必要な場面は多くあり、やっていてネクロマンサーっぽいなとか思うことも。経験値は結構入るので稼ぎがつらい場所はほぼなく、サクサクいける。むしろお金が足りないことが多くこの辺はいい感じ。

キャラを選ぶことはなくなったので、誰でもクリアできるバランスになっている。前作は組み合わせによってはクリアが絶望的になっていた。

素早さの差がひどいことになっていないゲームバランスというのも関係していると思う。たとえば、素早さが相手と差がある場合、連続攻撃が発生するのだが、この発生率自体は前作ほどではないと思う。また、素早さが圧倒的に低い仲間の戦士キャラは連撃という物理攻撃を連続で出す能力(連続攻撃とあんま変わらんと思う)があるため、少し調整はされていると思う。

前作とのつながりは?

前作をやっているとニヤリとするシーンはあるものの、1000年後のお話であり、つながりはほぼない。そのため前作をやっていない人も安心してプレイ可能だ。


ネクロマンサーは相変わらず強い。ただし、前作ほどの異常さは鳴りを潜めているが、それでもすごく強い。

そもそも主人公がネクロマンサー入手前からすごく強いので強さが目立っていないというのもある。なんせ、入手するあたりまでは戦士としての成長が戦士特化キャラより上回っており、同じ武器でも攻撃力も高いという不思議なことになっているからだ。もちろん、前作同様魔法も使えるし、素早さで圧倒的な差はあるし、ほんと強い。前作の場合はほかに2人のキャラがどう変わるかわからないため、主人公を強くする意味はあったと思うが、今作はそうではないためちょっとやりすぎだとは思う。

ネクロマンサーが前作ほど強くないといっても、ドラクエでたとえると、銅の剣からロトの剣へかえたくらいの差はある。十分化け物。ただ、前作の強さはたとえるとLV10の銅の剣を持ったキャラがLVカンストロトの剣をもったくらいの強さなんだけどね。

なぜ、前作ほどの強さがないのかはプレイしてのお楽しみ。

ボリューム

実際にプレイしてみたが、クリアまで17時間。だれもせずさくさくすすめることができる時間でちょうどよいボリューム。

800円で遊べるゲームとしては最高だろう。クリア後のダンジョンもあるのでボリュームが足りないということはないだろう。

納得がいかないところ

1か所だけ。

ダンジョン内で隠し扉が初めて出る、そこを必ず通ってすすむ、というのが序盤にある。明らかに色が違っていて、歩いていてすぐ気が付くと思うのだが、そこは気が付かないふりして先に進もう。そこに気が付いてしまうとたぶん全滅してセーブ前からのやり直しとなりつらい。

正直序盤ほどダンジョンの長さがきつい感じがあるこのゲーム、ここで気が付いてしまうともう一度やっても全滅って感じだった。気が付かないふりして先に進むとさくっとクリアできた。なんだこれ。RPG慣れてない人向け?でもその割にはこのダンジョンきつい長さと強さだよなぁ。

お勧め

アイテムはなんと1種類で30個持てる。薬草が非常に安いのでこれを大量に持っていくとかなり安定する。全滅するとゲームオーバーになる、セーブ前まで戻ってしまうので持久力を付けることが特に序盤は大事だ。

魔法系のHPはラストダンジョン突入時でも1000程度。一番回復量が少ない薬草でも300は回復するということで、序盤のみならずかなり長い間頼れる。

評価

以下いつもの5段階評価。

  評価
システム ★★★−−
シナリオ ★★★★−
サウンド ★★★−−
グラフィック ★★★★−
総合評価 ★★★★★

DSi3DSをもっているなら文句なしに買い。

800円でここまでの完成度、ボリュームは正直びっくりする。DSiウェア以前にあらゆるDL専用タイトルの中でも最大のボリュームと内容なのでぜひプレイしてほしいと思う。

キャラを選ぶことはなくなったので問題のないバランスになっているが、逆に言えばキャラ固定のため2週目をしようという気にならないのだけが残念か。


DSiウェア3DSであってもDSモード時は互換性を完ぺきにするためにDSiとしてふるまい、容量制限がきついので、そこをWiiUのDS VCでは解決してほしいな。3DSと違いソフトで互換性を取っているため、1つのソフトで1つのDSi本体として認識させればいいし。