Sun、Rockのリリースを2009年に延期

http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0802/07/news052.html

Rockは開発がかなり難航してますなぁ。SPARCの久々のハイエンドチップですしね。

小規模向けのNiagraシリーズはかなり順調にパフォーマンスと消費電力で優れてる製品だとは思いますが、T3の話が出てこないのが気になるところ。T2でfpuも8個になったことで大概のスループットアプリケーションは問題なく動くのでしょう。

一方Rockはヘルパースレッドをコアごとに2個用意するなどチャレンジが大きいCPUです。また、アウトオブオーダや高クロックなくせに16コアというのは非常につらいのもわかります。これは分岐先の2箇所をロードするスレッドなのでしょうか。実際のところ局所性を考えると命令のフェッチで待たされるということが頻発することは考えにくいためどの程度影響があるかがみものですが、かわりにキャッシュ容量を減らすなど非常におもしろい石です。

CPUの歴史としてみるとキャッシュの進化の歴史でもあるわけで、それとはまったく違う方向へ動いているのがわかります。

あとは「トランザクションメモリ」のサポート。大幅に性能を伸ばすといわれてますが、今後コア数が増えると標準技術になるのでしょう。

※pc-watchの記事だとまるでSPARCがいままでアウトオブオーダ実装してなかったように読み取れるのがダメすぎ