毛糸のカービィ クリア オールドゲーマーがニヤニヤするゲーム

個人的にはスーパーマリオギャラクシー 2やメトロイド Other Mより面白いと思う。

毛糸のカービィ
毛糸のカービィ
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任天堂 (2010-10-14)
売り上げランキング: 19

グラフィックについて

すごいところ。グラフィックと細かな演出。最初毛糸ばかりが目立ったが、プレイしているうちに損なのは堂でもよくなり、キャラクターの細かい動きなどがすごいと思うようになった。黙って見ているだけでも楽しい。

あと、毛糸だからぼやけてもかまわないということだろうか、がっつりとアンチエイリアスかけているおかげで、画面がちらちらしない。非常に見やすかった。任天堂の発売するゲームはSDながらも画面が非常にきれいなものが多いが、中でもこれは群を抜いている。メトロイドOtherMもプリレンダムービーはアンチエイリアスガッツリかあっていてちらつきがないが、ゲーム本体となると周りは暗いのに主人公がテカテカとコントラストが高いことがあってちらちらすることもあったが、これはそれがない。2Dゲーだからといえばそれまでだが、ここまでしっかり作っていると本当に驚く。

難易度について

難易度は低い。だが、今作に限らずカービィシリーズが総じて低い。特に1ワールドの難易度の低さは圧倒的で、本当にアクション性のあるゲームを一切やったことがないという人向けになっている。

このまま圧倒的な低難易度のままだったらどうしようかと心配したが、2ワールドからそれなりに難易度は上がり、パーフェクトなプレイをするのは難しくなる。3ワールドになるとアイテム3種を常に取れるとは限らなくなり、いろいろと探さないといけないことも多い。

後半のステージなんてワイヤーアクションだらけとか、アクションがそれなりにできる人じゃないときついんじゃないかとちょっと心配になる程度。

死なないんだけど、簡単に適当にやってすすめるわけじゃない。


オールドゲーマーがニヤニヤする

今回のカービィはゲームの数十年の歴史がぎっしり詰まったものになっている。

よくある、昔よく見かけたなどのシステム、操作方法などが大量に詰め込まれているのだ。つまり、長年ゲームの歴史を見てきた人間にとってかなりニヤニヤできるというもの。


たとえば縦スクロールSTGがある。ショットボタンを押しっぱなしにすると前方集中型攻撃、連打するとワイドショットである。敵を倒すと周辺にばら撒かれるビーズは画面下へスクロールしていくが、自機がある程度近づくと吸着される。

横スクロールSTG面もあり、こちらはビーズは下に落ちていくのをとることになる。なんかツインビー2作目、燃えろツインビーを思い出した。横方向で重力方向をいしきするときついんだよね。ボスはなんかいかにもという攻撃。縦スクロールのほうはボスという存在はないに等しかったが、こちらは普通のSTGのよう。中心部分に光が集まったかと思えば前方に強力なレーザー発射とか。

すけぼーのようなものにのると画面は任意スクロールではなく、強制スクロールに。ジャンプをタイミングよく行いながら進むその姿はまさにワンダーボーイ(FC移植名の高橋名人の冒険島のほうが有名か)。

同様に強制スクロールで車に変身したシーンでは3つの層のような自キャラがのれる道のようなものがある。これをジャンプしたりしながら車にぶつからないように先に進む。まるでシティコネクション

自キャラの攻撃ボタンではさまざまなものをつかむことが出来るが、これを利用してたー座ーんの用に進んだりすることも。ヒットラーの復活やアクアレスとかそんな感じで。



このようにもう、2Dゲーのお約束のオンパレード。ゲームの歴史を見てきたおっさんゲーマーはニヤニヤしっぱなしですね。


つまり、本当にゲームをまったくしたことない人からゲームの歴史、立派なゲーマーへ成長させることを目的とした作品っぽい。こういうのやらないとユーザーは広がらないからなぁ。お見事。


逆に言えば、今までに見たことのあるようなシステム満載のため、今までゲームをやり続けてきた人にとって感覚をつかむのが非常にたやすい。そのため、難易度が低いと感じるだろう。


以下いつもの5段階評価。

  評価
システム ★★★−−
シナリオ ★★−−−
サウンド ★★★−−
グラフィック ★★★★★
総合評価 ★★★★−


アクションゲームが苦手で何もクリアしたことがない、おかげでコマンドタイプのRPG等アクション性のないものばかりしている、という人にうってつけかもしれない。