Wii ゼルダの伝説スカイウォードソードクリア

発売直後に買ったのに遅いですね。

それほど据え置き機のしかもゼルダというのはかなり重いソフトなのです。
時間がまとまってないとやる気が起きないというか。


今回のゼルダゼルダの割りに珍しい仕様が盛り込まれています。ダンジョン内でセーブがあるのです。

今までのゼルダはセーブしてもダンジョンの入り口に戻されていました。それがセーブポイントから再開できるのです。もっともかわりにどこでもセーブできるというのはなくなりましたが。



舞台はスカイロフトという空に浮かぶ島と雲の下に広がる大地です。スカイロフトはほぼ町の機能で、冒険はほとんどが地上で行うことになります。この地上は大きく分けて三箇所のエリアがあり、そのエリアは必ず上空に戻ってからまた落下してこないといけません。これが非常に面倒に感じました。ただし、頻繁に別の地域に移動するということはないので、さほど気にする必要はないと思いますが。

3D化した時のオカリナ以降、据え置きのゼルダ時のオカリナの呪縛から逃げることが出来ません。それは前作のトワイライトプリンセスをプレイしても強く思いました。今作では大きく方向が変わったとプレイしていて気がつくと思います。

とくにがんばりゲージを消費してのアクションはかなりいい感じでした。これは今後も導入してほしいですね。かなりスピーディーです。

一方でアイテムは見たことのあるものばかりで目立ちません。盾に耐久力がついたのはマイナスだったんじゃないかと思いますし、そもそも盾がうまく出せなかったり暴発したり使いにくくボス戦以外ではまったく使用しませんでした。

モーションプラスを利用した県の操作ですが、正直これは快適とはいえませんでした。横に切る、縦に切るだけならいいのですが、斜めになると失敗しやすく、突きに関してはほとんど出ないといってもいいレベルでした。なので、突きを多用する相手には苦労することになりました。調整不足と思われます。

クリアしましたが、財布が初期からかわらなかったという珍しい状況でした。アイテムの強化や薬の調合はそうそう簡単には行うことが出来ず、買い物もあまり出来ません。この辺のバランスはイマイチでした。



と、細かい不満点はたくさんあります。びっくりするほど。その一方でゲームキューブ用のトワイライトプリンセスと比べて画面は綺麗に、ひとつのフィールドは広くなったのがわかります。本体の性能が上がったからですね。基本的に階を移動するといったことが大幅に減り、ひとつやふたつの広いエリアを冒険する感じが多かったです。おかげで、こっちいったらショートカットとかはわかりやすいものの、少しのミスでだいぶ前の場所に戻ったり、最初に降り立つ森のエリアがどこも似たような見た目で迷いやすいとかこなれていない感じがありありと感じました。



ボスはラストや一部以外は全体的にかなり弱めだと思います。一方、雑魚が非常に強く、こちらの拳をガードしてくるため手ごわいです。経験値が入るとかなら積極的に倒したいところですが、一番弱いやつですらも手軽に倒せない状況が多く、めんどうくささが非常に強いです。



センスはあいかわらず結構いい感じです。過去と未来をつなぐ扉はかっちょいいですし、面白いボスもいます。が、すべてをその面倒くささがふきとばしてしまいます。


といった感じで全体的に漂うのは調整不足ですね。1日1時間のプレイをする気になるかどうかのチェックが入っていなかったと思われます。


また、ゼルダの前にはゼノブレイドレギンレイヴといった同じ任天堂販売の強烈な最高峰のソフトがすでにでていましたので、ゼルダもそれらと並ぶものと期待しすぎていました。

ただ、とにかくお話が最高レベルにひどく狼モードが面白くないといったトワイライトプリンセスから改良された部分もみえましたし、事実上のラストダンジョンが適度な難易度とといた感じの気持ちよさと非常にバランスがよくて楽しかったです。このレベルのダンジョンばかりだったらねぇと正直思いました。ゲーム開始直後のゼルダのかわいさはトップレベルだと思います。


サイレンとよばれる鬼ごっこは何度もやると覚えるのですが、マップが広く、失敗したときに1からやり直すのはやはりたるいと思うことが多く、イライラするのでもういらないですね。時間がないとなおさらです。せいぜい半分をランダムで失う出よかったんじゃないかな。あと鶏の操作を利用するやつとか、とにかくたるいのが多かった。


面白いけど、めんどいのが多い、ゲームバランスではなくそういう方面の調整し切れていない、非常に惜しい作品だったと思う。誰も指摘する人いなかったのかよ、的な。1日2時間を取れる人ならオススメできるけど、週末のみのプレイしか出来なさそうな人にはオススメしにくい、据え置きが嫌われることに特化してしまったゲームだと思った。

  評価
システム ★★★★−
シナリオ ★★★★−
サウンド ★★★−−
グラフィック ★★★★−
総合評価 ★★★★−

値段分はきっちり楽しめるけど、社会人にはきついかなぁ。プレイ時間は40〜50時間くらいかな。なんか100時間くらいやってる感覚だったけど。

このなんか消化し切れていない感じはラストストーリーっぽい。突き抜けたものがあれば多少の問題は目をつぶれるんだけど、そういうのも弱かったかなぁ。剣の動きとかもモーションプラス使えるなら誰もが想像するようなそのまま使った感じで、ゲームとしての割りきりがぜんぜんできてない。ちゃんと意図したとおりに動かせるならそれでよかったけどそういうこともなかったし。レギンレイヴの剣がなんでああいう仕様なのか(モーションプラス未対応でも動かすためってのはわかるけど、結果的に)剣だとそのままリモコンを剣に見立てちゃダメだよってわからなかったのかなぁ。

というモープラを75%くらいしか生かせてない残念作。ちなみにレギンレイヴは250%くらいいかしちゃった。