AQUOS Phone XX 203SH 購入

例のIGZO搭載のSBMAndroidスマホ
いままで005SH使っていたのでそれとの比較になる。

さくさくのUI

さすがにレスポンスを大幅に改善したといわれるAndroid 4.1のせいなのか、さくさくである。

Android標準は基本的に過去に使ったアプリをどんどんキャッシュしていく感じのUIなわけだが、これが2.x時代はつぶされていた。恐らくメモリが足りないのでそれを意識して利用されるとこまるとか、アプリの稼働状況がわかりにくいなどもありそれはつぶされていた。

今回は標準に合わせられたようだ。

キャッシュさせるとメモリが問題になる気がするけど、この端末はメモリが2GBある。現時点では最高レベルで、OSが違うので比較はできないが一応iPhone 5の倍、4sの4倍もある。

これだけあるとたいてい利用するアプリはメモリ上に乗っているだろうけど、変にバックグラウンドでうごいていちゃったりして重くなるとかもあるかもしれない。

CPUは現時点での最高峰のSnapdragon S4 PRO 8064 krait 1.5GHzの4コア。コア数は2つあればたぶん十分だが、シングルスレッド性能が大事。シングルスレッドはおおむね005SHで利用されていた8255 scorpion 1GHzの倍くらい。4コアがきっちり動いたとして(それはほぼないけど)ピーク性能だけは8倍くらいのパワーはあるというわけだ。

CPUだけならS4 Plusのデュアルコアも1.5GHzで問題はない。この世代とのチップとの最大の差はGPU。S4 PLUSはAdreno225なのに対してS4 PROはAdreno320になっている。

解像度は1280x720ということでS4 PROがほしかったところ。S4 PLUSだと一回り小さい解像度の960x540あたりが無難だろう。携帯機はメモリの帯域もかなり弱くフィルレートがネックになっていることを考えてもこの世代でフルHDは少しきつい。LPDDR3を使った次世代で利用するのがいいだろう。それだけピクセルサイズが増えすぎている。1280x720でぎりぎりといったところだ。

そもそも、PS3XBOX360といったマシンでもフルHDレンダリングが大変であまりないということを考えるとどれだけきついかわかるだろうか。

ちなみに005SHはS2でAdreno205。800x480だったが、これもこのチップでぎりぎりといったところだった。IS04あたりは出た時期が遅いにもかかわらずさらに遅いS1のAdreno200で、205の半分の速度しか出ない。OSのバージョンも2.1と古く快適にしろというほうが無理だった。


wifiの切り替えが早い

005SHと比べるとモバイル回線とwifiの切り替えが大幅に早い。
これは助かる。

ワンセグ感度

005SHは物理的に引き出せるアンテナがあったが、それを引き出した状態よりも、引き出せない203SHのほうがはるかに感度がいい。

正直あまくみてたが、これだけつかむなら利用するシーンは増えるかもしれないと思った。

ながもちバッテリ

アプリを起動していじってみたりしてみたところ、バッテリ同容量当たりは005SHと同じくらいの消費っぽい。つまり、バッテリ容量が倍になってるので005SHの倍は持つということか。

では待機時はというと、これが大幅によくなっている。9時間で3%くらい。がっつり触ってはいないが、通知LEDがひかっていたりたまにさわっていたりしてこれ。


画面更新が入るゲームとかバリバリ使う人ほど「それほど長持ちではないかも」と思うかもしれない。こまめに時計を見たりするような使い方程度だと恐ろしいほど持つと思う。


実は一番のポイントはさくさくでもバッテリでもない

それはクイック起動キーとブライトキープ機能だった。

クイック起動キーはディスプレイのほうの下にある物理ボタン。これに好きな機能を(アプリ起動とか)割当てができるほか、本体の電源ONボタンと同じスリープからの復帰が可能。

Android 4は物理キーが廃止されたため、電源を入れるのが面倒になっていることもある。もちろん、それを考慮してNとか搭載している機種もある。

スリープ解除中はこのボタンに単純に押した場合と長く押したときと2つショートカットを付けることができるのもよい。自分は短く押した場合はスリープにしてある。


ブライトキープ機能はモーションセンサーを利用して、手に持っている間はスリープに入らないようにということができる。ずっと見ているとスリープに入ってしまうのでそれを止めるために定期的に画面を触るとかしていたのから解放される。安定したところに置けば時間でスリープになるので、自分はスリープ時間は最短の15秒にしてある。

この機能をONにすると電源ボタンを意識して押すということが必要になってしまうため、クイック起動キーによるスリープ設定との相性が非常に良い。005SHのようにサイドに電源ボタンがある場合はまぁ押すのはそこそこいいのだが、203SHは上のため、わざわざ持ち替えたり両手で押したりしないといけない。ボタンが小さくかたくて押しにくいし。

このおかげで005SHのサイドにある電源ボタンですら押すのが面倒になってしまった。起動はHOMEでいいから楽だけどね。


スリープするときのアニメーションが地味にかっこいい。Android標準なのかどうかわからないけど。

不満点

不満点はSoftbank4Gの速度。逆に言えばこれしか今のところはない。

下りが非常に遅く、3G固定のほうが早い(設定で3Gと4G有効にするか、3Gだけにするかなど変更可能)。

どうも電波ではないようで屋外でも屋内でも同じ感じ。のぼりは早いことや3Gよりレスポンスはかなりいいので(PINGは1/2〜1/5とかざら)、おそらく速度制限してる。

レスポンスがいいということで細切れのデータが飛んでくるWebだと4Gのほうがいいかもしれない。DLはあきらかに3Gのほうが早い。900MHzのプラチナバンドも使えるということで、2GHz帯しかつかえなかった005SHよりあきらかに3Gがよい。9Mとか速度出るし。