とりあえず納品完了

これからは問題が発生しなければフェスタまで土日はしっかり休ませていただく予定。

まぁ、納品といっても毎週要望等があがってくるのでそれをすぐ実装していくわけなんだけど。保守前提なのでこういう軽い開発が出来るというか。

これが売り切りだと、客としてもほしい機能をすべて入れてもらう必要が出てくる。その結果仕様が膨れ上がって開発時の負担が大きくなってくる。どうせ金額が大きくなれば根拠のない値切りも増えてくるし、機能が増えてもカットオーバーの日時が変わらずデスマーチになりやすかったりするだろう。

売り切りの場合手離れがいいシステムほど利益が出るという仕組みなので顧客とSI側との溝は埋まらない。納品して完了する側と納品してからスタート地点に立つ側とはどうしても考え方が異なってしまうのは仕方がないところ。したがって納品後一定の期日内で発覚したバグのみ対応しますとか険悪な関係になりやすい条件を設置してしまいかねない。

これが保守前提で育てるシステム開発だと最小限で実装、運用、要望にあわせて方向を変えていく。したがって初回納品時は少ないコードで安定度も増すだろうし、検証する部分が少ないので顧客にも負担が減ることになる。というのは旧システムからの以降の場合、平行運用することになると思うが、この間顧客の負担は大きく増えてしまうからだ。

最後に書いた要望にあわせて方向を変えていくというのもかなり重要。パッケージのように比較的固定的なシステム以外は半年や1年もたつとシステムの意味合いが変わることはめずらしくはない。そういうときに小回りを利かせて変更していくのがSI屋の生き残る道だと思う。

長く使ってもらったほうがより儲かるというシステムにしないと結局毎回リスクの高いパッケージ開発してるのと同じだと思うんだがなぁ。