NetBeans 6.1 の新機能 その2
起動時間が高速化されたとのことなのでその確認をする
NetBeans6.0.1と比較してみる。
スプラッシュが消えてメインウインドウが表示されるまでに
バージョン | 時間 |
---|---|
6.0.1 | 14〜15秒 |
6.1 | 6〜7秒 |
となった。大幅に早くなっているように見えるが、この時点では6.1はプロジェクトツリー等がまだ読み込まれていない。詐欺に近い。おそらく初回起動などプロジェクトが空の場合「すごい!」と思わせるための罠だ。
そこで、今度はプロジェクトツリーが表示されるまでの時間を計測してみた。
バージョン | 時間 |
---|---|
6.0.1 | 15〜15秒 |
6.1 | 19〜21秒 |
今度は逆転した。6.0.1のほうが早い。だが、CPU使用率がずっと高いままだ。バックグラウンドでがりがり動いているようだ。この時点で多少の操作はできるが、まずまともに動かないと思ったほうがいいだろう。
では、CPU使用率が落ちるまでの時間を計ってみる。
バージョン | 時間 |
---|---|
6.0.1 | 25〜26秒 |
6.1 | 20〜22秒 |
6.1のほうがトータルで見ると20%くらいの高速化をしていると見ていい。
メインウインドウ自体の表示早くなったのはいいのだが、プロジェクトツリーより先にメインウインドウの復元が行われるために、エラー表示だらけになるのはちょっといただけない。パッケージの走査が終わっていないために標準API以外のクラスがあるとそこがエラーになるのだ。その後各種プロジェクトが読み終わるとエラーは消える。気持ちよくない。
起動時間の短縮は多少あることはあるが、それ自体はあまり期待しないほうがいいだろう。
ちなみにCPU使用率を見るとデュアルコアで45%〜90%くらい(75%くらいが多い)をうろついている。NetBeansを使うことにおいては起動時間だけを見る限りデュアルコアの恩恵がかなりあると思って間違いないだろう。6.1のほうが平均しいてCPU使用率が高い(6.0は90%もでるけど、0%や20%など低い使用率の時間帯もかなりある)ためによりマルチコア対応が進んでいると思っていい・・・はず。
ひそかに終了が機敏になってるようだ。CPUの使用率もあまりあがらない。もっとも1秒程度でおちるので差は意味はないが。
ついでにローカルヒストリも調べてみた
結果としては以前指摘したローカルヒストリの日本語が化けるバグが修正されているのを確認した。かなりうれしい。
たとえば表示だけの問題ならばさほど問題はなかったのだが、別物と認識されて変更箇所として表示されてしまっていた。もちろん、そこから復元すると文字化けで上書きしてしてしまい大変なことになる。
もうひとつ、プロパティファイルのローカルヒストリの不具合も直っているのを確認した。
ローカルヒストリはもう安心して使っていいだろう。