幻霧ノ塔ト剣ノ掟 を少しやってみた感想

まずメニューなどのUI的にかなり古臭いところは多い。レトロ風の雰囲気を出すのはいいのだが、メニュー体系がだめとか操作性が悪いのはいただけない。

アレンジモードだと右の壁が見えないことや、メッセージで一人目の表示が消えるのが少し見にくいかも。おかげでオリジナル。

オリジナルモードの音源はFM音源ではなくFCやPSGっぽい音源。とくにリズム音がそれっぽい。メインメロディ聞いてると違う感じはするけど、FMにしろこういう非現実的な音は好きなので非常によろしい。

システムはWIZとかと同じように見えてまったく違う。経験値をためてやれることはいわゆるLVUPだけではない。

最初に4人をキャラメイク。最初からLV2のキャラがメイキングされているので初心者はそれを使うのもいいのかも。

職業というか技能は4つ。

  • 戦士
  • 盗賊
  • 魔術師
  • 司祭

マニュアルを見ると称号技能というのがあとで増えるようだ。学べるのはひとつらしい。まだ選べないので詳細はわからず。

  • SINOBI 戦士と盗賊の技能を併せ持つ
  • SAMURAI 戦士と魔術師の技能を併せ持つ
  • パラディン 戦士と司祭の技能を併せ持つ
  • レンジャー 盗賊と司祭の技能を併せ持つ
  • ウォーロック 盗賊と魔術師の特性を併せ持つ
  • ドルイド 魔術師と司祭の特性を併せ持つ

経験値を使って取得できるのは以下の3つ。

  • 基本4種の技能
  • 補助技能
  • パラメータアップ

補助技能は罠解除とかダンジョンにもぐるのに役に立ちそうなものから、歌とかダンスとかよくわからないものも。クエストに影響するかもしれない。
パラメータアップはLVUPでは行われない模様。必要系見地がすさまじいので序盤は無理。

基本技能は最初に選んだ技能が最初からLV1になっていて、それ以外ではLV0。最初に選んだ技能をあげてはじめてLVがあがる。LVがあがらないと最大HPが増えないので器用貧乏だと打たれ弱いということになる。

また、装備が特殊で面白い。基本的に職業がないということは誰でも最強装備をしてしまうんじゃないかと思い勝ちだが、装備で制限が出る。たとえば、ダガーをもつと司祭の魔法が使えなくなる。クォータースタッフは盗賊技能が使えなくなってしまう上に両手。ちょっと強めのよろいになると魔術師どころか盗賊にも制限が出てしまうあたり、ウルティマやWIZといった昔のRPGっぽい。というか元となったTRPGがそう。

さらに、武器にもACが設定されていて受け流しが考慮されているようだ。たとえばクォータースタッフは両手装備で盾がもてないがAC-1、受け流しができなさそうなフレイルはACが0。弓も同様。

ということは、さまざまなスキルを使おうと思うと武器防具が大幅に制限されてしまいHPがあがらないだけでなく大変な制限を受けることになる。戦士だけは武器制限が一切ないので戦士+その他1つというのが使いやすいと思われる。また、制限がない戦士はこういったシステムのためにひたすら技能とパラメータだけあげていくのが効率がよさそう。

魔法は性格の秩序と混沌によって覚えれるものが変わるようだ。いわゆるWIZでいう寺院(神殿)は混沌と秩序の2つあるのも面白い。片方の寺院には入れないのだ。エルフとドワーフといった種族は性格が固定されるので使いにくいかも。特にエルフは中立固定なので高い知性があるのに司祭になれない。

宝箱には複数の解除順序が設定されていて、ラッチをはずしてばねをはずして・・・などの順番が必要。盗賊技能で失敗するとこの順番がばらばらになる。


と、かなり特殊なシステムだが、いわゆる世界樹などのようなスキル性ではないくせに自由度がやたら高い。装備を考慮してどの技能を伸ばすかというのは楽しそうだ。最初はひとつに集中して伸ばすのがよさそう。


最後に、体験版はできがわるいのであれをやらないほうがいいと思う。エンカウント率とか戦闘中のターゲット変更とか製品版ではちゃんと大丈夫。4人PT以外ではフリーズしたりするので必ず4人で組むこと。


とっつきは悪目だが、味のあるテキストと特徴のあるシステム(最初はWIZクローンかと思っていた)でかなり面白いかもしれない。