Sonyの本気と型の迷走
ソニー、再起動なしでGPU/IGP切替ができる13.1型モバイル「VAIO type Z」〜1,600×900ドット液晶、SSD RAIDも対応
いわゆるTypeSの後継機.今度はOSが動いているときにも切り替えが可能になりやっとデュアルGPUの恩恵があらわれた.
それだけではなくかなり重量も大幅に軽くなり2スピンドルでこれだけのスペックをもっているにもかかわらず1.5Kgをきった.レッツノートYシリーズの立場が危ういかも.ただし,解像度がいまいちかな.縦768ピクセルだと従来の機種の800ピクセルに対して狭くなっている.縦方向はわりときついことが多いのでこの32ピクセルの差はかなりきつそうだ.横方向が広くなってもあんまりうまみがない.
とはいえかなりSonyの本気が感じられる本体だ.初代SZを思い出す.
一方でラインナップは従来のSシリーズが復活した感じに.GPU切り替えがなく,重量も従来のマシンに近いSシリーズとに分離した.
元々高級志向だったSZシリーズがSシリーズになり(型番はSZ)Sシリーズは消滅.その後一般的なSシリーズとZシリーズにわかれてしまったのはやはり従来の戦略がダメだったことをあらわしているのだろうか.気がついたらSシリーズがまた消えたりして.
Sシリーズのほうは値段が安くて重いZシリーズといったところか.悪くはないと思うが,正直魅力のない製品だと思う.RadeonシリーズはもはやDirectDrawをサポートしておらず使いにくそうに見える.Java2DのDirectDrawをOFFにしないと動かないのかそのへんは興味深い.
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0716/sony2.htm
どちらもしっかりメモリ標準で2GB乗せてきているので快適だと思う.
しかし,各社Centrino2準拠ノートPCはみんなPシリーズ使っているのが興味深い.Pシリーズは通常電圧のTシリーズよりTDPが25Wと10Wも下がっており,Pentium M時代まで戻ったのがきいたか.Intel CoreでTDPが31W,intel Core2でTDP35Wと順調に増えてきて省スペースマシンがなかなか作れなかったのはわかるのだが,レッツノートYシリーズがLシリーズを採用するのかPシリーズを採用するのか気になるところ.
台湾勢の安いノートPCはTシリーズ使ってパフォーマンスで勝負してきそうだが,値段差がさほどないためやっぱりメインはPシリーズだろうか.