DS FE 新・暗黒竜と光の剣 クリア

クリアしたのはだいぶ前になるけど。

FEシリーズはすべて購入しているおいらだが、いまだにFEシリーズでもっとも面白いと思うのが初代の暗黒竜と光の剣。そのリメイクなため、おもしろくないわけがない。

システムについて

欠点は兵種変更というシステム導入に伴うキャラの没個性化。ゴードンとか成長率が決して低すぎるわけではないようなキャラが成長率の高いキャラの弓系への兵種変更のおかげで立場がなくなってしまった。以前提案したように初期兵主以外は武器レベルがAにならないようにしてくれるだけでかなり違ったと思うのに。

オーラやエクスカリバーが専用魔法でなくなったことから、プレイヤーの好きなキャラクターを好きな兵種で遊ぶというのを意識して作られているのだろう。

最近の作品でよくある再移動や救出、体当たり、スキルといったものはない。それでも面白い。システムは複雑化されるとよいというものではないというのが良くわかるお手本のような作品だ。

音楽について

BGMはかなりの数があることがサウンドモードでわかる。自分のターンと敵のターンとで流れる曲もいつもの聞きなれた局は序盤のみ。中盤から少し変わり、後半また変わる。そして最終面ではまた違う。後半の自分のターンの曲が非常に出来が良い。

面白いのが序盤の敵のターンや敵のターンの戦闘BGMが初代FC版をかなり意識して作られている。そのほかにも全体的にわりとリズムを強めに入れてきてFC版を意識しているんだぞという感じがする。おかげでSFC版のような眠い音楽ではなくなった。序盤自ターンの曲はSFC版ベースのようで眠くなるのが残念だ。FC版の自ターンのBGMは名曲だったのにここが反映されていない。

戦闘の曲はこれとボス曲のほか、マフー専用、スターライト専用、カミュ&ミシェイル、ラスボスとなっている。カミュとミシェイル専用曲が入ったのはかっこよいのだが、FC版準拠ならばミシェイルはただの悪いやつだったので違和感も。それにこいつら弱いし。そのへんのマムクートのほうがよっぽど危険。

シナリオについて

初期FEはシナリオはあっさりしている。だが、そのためにテンポがよく、ゲームとして何週も遊べるつくりになっている。GCWii版のFEは1週するとおなかいっぱいになって2週目をしなくなるのにたいして、この作品も初代同様何週もしたくなるような出来だ。だらだらと重いメッセージとか演出とかいらないのよ。やっぱりゲーム部分が面白いかどうかが重要。

これRPGでもよくいえることなんだけど。DQとか1や2,3あたりまでは何回も遊びたくなる(5はたまに忘れたころに遊びたくなるかな)、FEも1から3は何週もしたくなるのにどんどん1週が重くなって何度も遊べない作品になってきている気がする。1週がどんなに長いプレイ時間であっても、1週が短いRPGを何週もするほうが総合的にはプレイ時間は長いよね。そんな作品が減ってる気がする。

会話はFC版を意識したものとなっている。SFCで削られた内容が復活したりしたのはぐー。

今回のプレイについて

これらはハード1での評価。ノーマルだと序章というやつが追加されているようだ。あとでノーマルをやってみよう。評価がかなり変わるかもしれない。


気がついた。1回もエクスカリバーつかってないでクリアしてしまった。今回は魔力がダメージ計算に使うこと、魔法防御は魔法系以外基本的に0であることで、ファイアーの価値がかなり高い。結果まったく使わなかった。最終面ではエクスカリバーやスターライトもっていたが、マリクが非常に強いため敵がまったくかかってこなかった。一方で貧弱なリンダは頻繁に狙われた。もっとも力と違って魔力は上がりにくく、15以上になることはまれ。

とにかくSナイト/パラディン無双。序盤から後半まで馬は強い。それだけにナイトキラーで逃げ惑うこともしばしば。

スナイパーはCC補正が多く、ゴードンでもすぐに速さ20に届くようになるため十分強いものの、必殺補正が少なく、ロングボウでしかホースメンとの差がつけられない。ホースメンは剣も扱えるようになっていること、移動力が高いこと、兵主体日Bなので調整がしやすいことなどかなり有利だ。せめてロングボウが序盤に1本手に入るだけでアーチャー/スナイパーがかなり評価されたような気がするのだが。さすがに最終面近くになると3本入手可能なロングボウが大活躍。3人スナイパー作りたくなるくらいの圧倒的性能だ。

バーサーカーは最終的には必殺練成とあわせてすごく強くなるものの、同じ斧系ならばウォーリアのほうが弓で飛行系を落としつつ、地上の騎馬部隊に有利に戦えるためかなり強いのが残念。相手が剣を装備したら弓に変えればいいわけだし、弓は命中率が斧につらべて高いこと、3すくみがないことで高い力が非常に生きる。

今回の武器の評価としてはこんな感じ。

  • 魔法=弓>槍>剣>斧

ただし、斧が常に弱いというわけではないので3すくみが導入された中ではバランスはいいほうだと思う。武器レベルが上がることによって斧は命中率が、剣は攻撃力があがるというのはよいのだが序盤技や支援が育っていない戦士系はちょっとつらいと思う。

兵種の評価としては強さの順番に以下のような感じ。兵種変更できるやつのみのせている。

CC前

  1. Aランク:Sナイト、Aナイト、僧侶
  2. Bランク:傭兵、Pナイト、魔術士、ハンター
  3. Cランク:剣士、アーチャー、戦士、海賊

CC後

  1. Aランク:パラディン、ジェネラル、ホースメン、ウォーリア
  2. Bランク:賢者、司祭、勇者、ドラゴンナイト、スナイパー
  3. Cランク:バーサーカー、ソードマスター

戦士と海賊のパラメータ補正が非常に少ないのが気になった。成長率が同じというのも手を抜きすぎだろう。3すくみがない弓が下位から装備できるやつは無条件で高評価。ウォーリアの場合命中率が高い武器を手に入れることによって高い力とあわせて無敵の強さを誇る感じ。ホースメンの剣はおまけ。移動力が高く弓が使えるというところが移動力の高い飛行系を相手にするのに便利ということ。


エンディングのいつものその後は第2部を意識したものにいくつか変更されている。ロレンスがアカネイアと仲が悪いとか。これは紋章の謎がでるフラグか。でるのなら戦士やシューターなどをいれてほしい。斧がDナイトと勇者ということになるとCC後専用ということになってしまう。

以下いつもの5段階評価

  評価
システム ★★★★−
シナリオ ★★★−−
サウンド ★★★−−
グラフィック ★★★−−
総合評価 ★★★★★