ファイアーエムブレムif 白夜王国/暗夜王国

2つクリアしたので感想を。どちらもハードでプレイ。これが地獄を見ることになるとは思いもしなかったのです。


片方のパッケージしか持っていない、またはクリアしていない人も多いと思いますし、今回はゲームについてあまり触れないようにします。

2つのパッケージの違い

暗夜王国白夜王国は敵同士。

主人公は白夜王国で生まれた王族です。小さい時に連れ去られ、そして暗夜王国で育ちました。あまりにも暗夜の王族と仲良く育っていたため、そしてその中の良さが序盤で嫌というほどわかるために、普通にやると生まれの白夜を選択するのはつらいのですが、分岐点での出来事では普通にやると白夜選ぶよなぁというのもわかります。

どちらの勢力となって戦うかの選択肢が序盤に出てきますが、そこで選択できるのは購入したパッケージの方のみです。
違うほうはDLコンテンツとして購入も可能です。その場合、分岐点から選ぶことができるようになります。

ですのでパッケージ単体だと選択はできないということです。この辺うまくやってほしかった気がしますが、それぞれ従来の1本分のボリュームは間違いなくあるのであきらめましょう。追加コンテンツは2000円と安いので悪くはないと思います。

話は暗夜と白夜で全く違い、マップもほとんど違います。同じマップが出てくるところもありますが、地形のみで配置や攻略など全く違うので別物と思ってよいでしょう。片方をやっているとニヤリとするといった程度です。


王国が違うと職業と武器が違います。暗夜王国はカタカナの職業や基本的な武器を、白夜王国は漢字の職業名と特殊な武器を持ちます。

例えばソシアルナイトドラゴンナイト、マーシナリー(傭兵)、アーマーナイトといった従来からよくある職業は暗夜王国のみです。

白夜王国ではペガサスナイト相当、ソードマスター相当、スナイパー相当などがいますが、基本牙系のユニットはおらず、アーマー系などのようにあからさまに硬いキャラもおらず、暗夜に対して力負けしやすい感じはあります。


武器は今までの鉄鋼銀といったランクの基本武器はすべて暗夜のみです。白夜は剣相当の「刀」、斧相当の「棒」、槍相当の「なぎなた」、弓相当の「和弓」となっています。基本性能は低いかわりに速さが上がる、防御が上がる、といった特殊な感じが付きやすいです。白夜は和風な感じですね。

カタカナ系の武器など従来の武器が暗夜ということで、アーマーキラーやハンマーナイトキラーなどほとんどの特殊装備系は暗夜武器となります。そのため、道中で手に入れる数少ないこれらの武器は非常に貴重になります。一方でアーマーキラーなど入手性が良い暗夜では敵が白夜が多いため、入手性が良くても宝の持ち腐れになりやすいです。この辺どうにかならなかったのでしょうか。


反対側の王国で育った、裏切ったなどのキャラはもちろんその部隊の中では貴重な職業になりますので、これらと結婚して転職する、その職業を持った子供を作るなどいろいろと悩むこと間違いなしです。また、暗夜王国では手軽に手に入る手槍ですら白夜王国は貴重なので、これらのキャラが最初から装備しているものは重要だったりします。

また、白夜王国はフリーマップで何度でも戦える仕組みがあるので経験値を稼ぎやすく、詰まりにくいようになっています。難易度も白夜のほうが低いです。


結婚をすると外伝を選べるようになり子供が出現します。マップが追加されるわけで、暗夜王国はこれを利用して経験値を稼ぐことになります。ただし、早く子供を出してしまうと子供のLVがひくいこともあり、経験値の必要量も増えることになるため、その子供のユニットは利用しないなど考えていかないと泣くことになります。特に暗夜。終章近いと上級LV16になるので即戦力ですが。

前作とのつながり

話的にほとんどからまないです問題はないですが、前作の子供世代がこの世界に何人かやってきています。本名を名乗らず偽名ですが、支援会話や覚醒の世界の追加マップなどで覚醒の世界からやってきたやつらだというのがわかります。

前作をやった人ならニヤリとすること間違いないでしょう。逆に前作をやったことがない人は前作をやってみるとよいかと思います。あちらのほうがまだ子世代とのつながりが納得しやすいですし。

難易度やシステム

前述のとおりハードでプレイ。

死んだ。

死にまくった。

リセットしまくった。陣形に慣れるまではトラキア並です。



というくらい、従来のハードとは全く違う難易度です。特に暗夜。
納得しにくい死に方が多く、トラキアのような理不尽さを感じやすいですね。


これは従来以上に敵が強いとかそういうものもありますが、雑魚がみんなばらばらのスキルを持っていることが多く、戦闘後にステータスが下がるといったスキルや、攻陣、防陣といった陣形による計算違いを生みやすいのが原因です。特に暗夜ではやりすぎていて難易度が高いというよりはめんどくさいが先に立ちやすいのが難点ですね。

陣形が入るなら特殊なスキルはなくする、雑魚は基本パラメータのみで勝負するようにしてスキル持ちを減らす、などといった調整は必須でしょう。おかげでスキル持ってるボスや名前のあるキャラなどがまったく目立たないです。

また、下級LV20から上級LV20まで育ててLVカンストさせても雑魚に打ち負けやすいというのは従来にないバランスです。この辺はなかなか面白くないものがあります。スキルをガンガン発動させて(又は基本パラメータの強さで押し切ることによって)終盤強い武器と併せて強くなった、というのを体感するゲームだと思っていましたが、今回はそれはありません。常に自分は弱いです。その辺の雑魚にすら苦労するのはなんかが違う気がします。終章で苦労するのは良いのですが、それ以外でもありまくりなので。

あと、風で押されるマップなどギミックとして面白い以前にめんどくさいたるいと思うマップがありました。このへんの改良を求めます。竜脈もあんまり生かせてない気がしました。

音楽

最初は耳に残る曲はないなぁと思いながらも、やはりテーマ曲、「if〜ひとり思う〜」をベースとしたアレンジ曲系のいくつかは非常によかった。タイトル画面でメニュー選択してる時とかの曲ですら泣ける。

どんな曲なのかわからない人はこちらをどうぞ。かなりよい曲です。

あまりに良い曲なので次のテーマ曲もこの作詞作曲、歌手でいいんじゃないでしょうか。

評価

いつもの5段階評価。おすすめかかどうかは総合評価を見てもらいたい。

  評価
システム ★★★★−
シナリオ ★★★★−
サウンド ★★★★−
グラフィック ★★★★−
総合評価 ★★★★★

シミュレーションRPG好きには文句なしにお勧めしたい。

シリーズ経験者は通常ハードをやるのが普通なのだが、今回はノーマルのほうが良いと思う。ハードだと1週がかなり重い。