OPMとOPNの違いを聴き分けろ!

どちらも同じFM音源ですが、音の力強さが違いますよね。

FM音源とひとくくりにされたらたまらんのです。

というわけで、以下を見るべし。

最初にPC98用がながれて、その後にX68k用が流れます。ちょうど絵が変わるタイミングです。最初曲の頭だけすべて一通り聞いてなんかおいらの持ってるのとかなり音が違う…と勝手に勘違いしたのは秘密です。98版ってこんなんだったんだぁ。OPMはステレオですからぜひヘッドフォンで聴き比べてください。最初のオープニングですら別物に聞こえることでしょう。

これを聞けばFM音源とひとくくりにするなというのがわかるでしょう。もちろんOPNも味があります。OPMといってもハイドライド3なんてX68K版は音楽ひどすぎですし。PSGのMSX版のほうがはるかにましでした。また、このX68K版はADPCMも使用していますから単純にFM音源チップだけの話ではありません。

当時のアーケードゲームに使われまくっていたFM音源がこのOPMというチップでした。コンシューマでは使われることはありませんでしたし、PCで使われたのはX1とX68Kだけだったはずです。コストですかねぇ?


エルフはX68向けに音源を生かしてしっかり作ってくれた数少ないメーカーでした。ほかにもシャングリラとかももっていますが、これもすごい。音楽のために遊んだソフトですね。あと、シミュレーション系なのでゲームとしてもしっかり遊べました。ドラゴンナイト4に関してはシナリオもかなりすごいものがありましたなぁ。エロ要素必要ないソフトですのでそんなくだらないシーンは飛ばすのがオススメです。もっともこのゲームは魔法と弓だけ強化すれば楽に進めるので女性キャラに偏りやすいのですが。そこをあえて男中心で行くとかもありかもしれませんけど。

他のメーカーは移植ものはほとんどベタ移植、グラフィックがベタなのは我慢するとしても音源は98以上に手抜きでプリセットの音色そのままとかかなり悲しいことになっていたのがいくつかありましたよね。


それにしても今のエロゲはしりませんけど、16色でこれだけ綺麗なのだからその6倍(4bitに対して24bit)の情報量がある今のマシンなら6倍綺麗なのでしょうね!

もっとも当時は16色といってもプレーン単位でのアクセスなので4bitずつパックされた形の16色がどれほど恵まれているか…。なんていったら若い人に笑われますかね。


マシンパワーがあまりまくってる未来でもゲームは面白くなってるとは限らないよ、音楽やグラフィックも綺麗になってるとは限らないよ、ローディング時間が短縮されてるとは限らないよ、と20年前の自分に言い聞かせてやりたい。