創るJava 第3版読んでみた

はじめて本屋で見つけた。あまりに腕力がなかったので購入できず(大嘘

つまり立ち読みです。すみません。仕事があるとき、お金があるときに買います。


基本的に持っていた初版とくらべてます。NetBeansが5になる前の時代の今となっては古い書籍です。


初版と比べるといろんなところの説明の絵とかかわいいキャラクターたちが劣化してるなと思った。見やすいけどかわいらしさが失われたのだ!これは由々しき問題である。

とりあえず、チャプターとかセクションが見やすくなった。第2版は今何を見てたんだっけ・・・ということにおちいるつらい本だった。中身がよくてもお勧めしにくい本だった。

また、Webアプリのスレッドローカルは消えていた。これは第2版からだったかな。あのいきなりろくな説明なしにデータベースのコネクション管理のためにでてくる意味不明な部分は敷居が高すぎた。


マルチスレッドに関しては初版ではグラフィック描画だったのがテキストフィールドになっていた。スペース入れての表示で動いているように見せているらしい(斜め読みなので違うかも)。これはどうなんだろ。一定地点まで行ったら円を大きくするとか評判よかったんだけどな。円の大きさや色を変えてみたりそこを変数にしてみたり、楽しんで改造する姿がほほえましかった。これはちょうどベーマガ等雑誌にのっているコードの残機数の初期値を増やして難易度を下げたりしていて楽しんでいるのに似ていたのだが。

グラフィックはやはり花形だなと。テキストフィールドはsetTextがスレッドセーフなので扱いやすいのはわかるが。後細かいところだがスレッドのsleepとともにいれるメソッドを外に用意していたのは初心者は混乱しそうだと思った。メソッドが増えるとやっぱり初心者は大変なのだ。2行程度ならば一緒にしてコメントを入れておいたほうがよい。


Webアプリ周りはページ数が少ないのにもかかわらず「JavaEE 6では〜」の話がいくつかの箇所で急に出てきてターゲットとするユーザーはかえって混乱するような気がした。JavaEE 5とかバージョンをちゃんと把握するようになったらたぶん初心者は卒業してると思うし。

ただ、扱う範囲はよいと思う。ちゃんとJNDIのデータソースのDIとかTomcat6と5のコネクションプーリングの設定とか説明している書籍って意外とない。

最後に軽くJSFがでてきたけど、管理Beanとのお話とかページ数が少なくてつらいなぁと言うのが多かった。



JSFに限らず、全体的に後半の部分がページ数が少なくて(つまり説明が少なくて)ややきついかなとは思う。誰か教えてくれる人がいればいいけど、そうでないなら詰まる可能性はありそうだ。

とはいえ、これより厚くなるのもつらい。そろそろ言語だけの前半と実際にアプリを作る後半と分けたほうがいいのかもしれない。でもどっちも広く浅く扱うという創るJavaの考えも捨てがたい。


個人的には言語は最低限覚えている人をターゲットとして、実際にNetBeansを使ってGUIやWeb等アプリを実際に開発するという実践的な書籍がほしいかも。言語そのものの初心者本は結構多いけど、if文やfor文など使いこなせるようになったあとどうしたらいいんだぁという人をターゲットとしたいというか。

と身勝手に思ったのであった。