同じ社長が訊くでもこちらのシリーズは採用情報のほうにあるやつです。
http://www.nintendo.co.jp/jobs/work_at_nintendo/interview09/index.html
今回は任天堂の電算室のお話です。
小山
習熟度には個人差があるんですけど、
学ぶ意欲が強い方が多いと感じています。
「今、使えないからこそ勉強したい、教えて欲しい」
という方が多くて、
こちらもすごく励みになるというか。
岩田
任天堂の人は、必要性さえ理解すれば、
学ぼうという姿勢を持つ人が圧倒的多数ですし、
新しいものをちゃんと受け入れられる
頭の柔らかさがあるように思いますね。
必要性の理解か…通常のシステムでも同様のことが言えますね。アンチ新システム派は必ずいるものです。
友谷
入社当時はネットワーク機器の老朽化が進んでいたので、
雷が落ちると
どこかのネットワーク管理のサーバーが落ちる
ということもあって、
会社に入ってから雷が怖くなりました。
岩田
その気持ちはよくわかりますね(笑)。
停電は無停電電源でそれなりに対処できるんですけど、
雷のサージ (※2)で時々機械が故障したり、
いろいろあるんですよね。
ネットワークというのは、
使えることが当たり前になっているので、
「ネットワークがちゃんと使えてるよ、ありがとう」
と言われるようなご褒美はないのに、
使えなくなるとみんながすごく困って、
すぐに電話がかかってきますよね。
この非対称な関係とどのように向き合っているのでしょう?
ネットワークにかかわらず運用は動いて当たり前といわれるのでつらいですね。モチベーション維持が難しそう。
岩田
私の野望は、
ワークスタイルを変えるような協働の仕組み、
それもできたら海外も含めて
そんな仕組みを作れたら素晴らしいと思いますね。
任天堂は、
本社のある京都に多くの機能がありますが、
世界中でビジネスをしています。
ゲームのユーザーインターフェイスについては、
実用品でないだけに妙に鍛えられていると思いますが、
世界のいろんな人の人間観察をしていかないと、
この先世界中の人々に驚いてもらえる商品は
作れなくなるかもしれません。
5年かかるか10年かかるかわかりませんが、
コンピュータとネットワークの管理をするという領域を
飛び越えたところに
システム室のミッションというのは
あるような気がしているんです。
それこそ、最初に澤井さんが言っていた、
ホストコンピュータを統合していた時期に起こしたのと
同じような変化をこれから起こせたら、
状況は相当変わるはずですから。
いわっち恐ろしい子…
まぁ採用情報のほうに書かれているだけあって内容はおとなしめですね。