GBA ナポレオン

WiiUのバーチャルコンソールにてプレイ。WiiUはゲームボーイアドバンスのソフトがたくさんあっていいですね。

ゲームシステム

いわゆるリアルタイムSLGというやつです。キャラを選択してここに進めと命令をする。敵が近くにいれば攻撃をする、そういう仕組みです。

都市を占拠して自分の舞台を底から生産できるようになったりもします。歩兵キャラ以外は占領できないなどもお約束です。

面クリア時には出撃した指揮官に報酬を与えることができますが、ここで与える報酬は指揮官の働きに見合った分配をしないとやる気が下がります。逆にしっかりもらえるとあがります。やる気によってステータスは変わり、最高まで上げるとかなりの上昇をみせますが、下がる場合は厄介です。

また、この報酬により指揮官がレベルアップもします。レベルアップするとステータスが上昇するほか、連れて歩ける部隊が増えたりするようなので6人全員にバランスよくふるよりは集中して特定のキャラに振っていった方がいいかもしれません。最大4人出撃なので2人ほどは無視する形にした方がよいでしょう。

指揮官の成長があるあたり、いわゆるファミコンウォーズやゲームボーイウォーズと違いファイアーエムブレムに近い、キャンペーンシステムとなっています。誰を使うか、だれを成長させるかで大きく難易度は変わるはずです。

難易度

クリアするまでなら難易度はそれほどでもないです。ただし、ナポレオンが敵に触れて一撃で死んでしまったり、そういうことはあるので、後半は1回はゲームオーバーになる面が多いですが、許容範囲です。試行錯誤すれば進めます。

ボリューム

外伝なしだと全部で29面。
クリアするだけなら1つの面はそれほど時間がかからないため、ボリューム的にはちょうどよいというところでしょうか。

外伝をすべてとる、真のエンディングを見るのはかなり骨が折れるので1週目ではまず無理でしょう。攻略情報も必須になると思います。そうなるとかなりボリュームがあると考えてもいいでしょう。全部で8つの外伝があるようなのでこれを考慮してもボリュームは結構ある感じです。

ぶっとんだストーリー

「ナポレオン」というタイトル、リアルタイムウォーSLGとかかれた宣伝文句、どこをどうみてもすごく地味な作品に見えると思います。

それはパッケージの絵や文章を見ても思うことです。史実をもとにしたような戦争を題材にしたゲーム、みんな思っていたはずです。自分もそう思いました。

実際はファイアーエムブレムのようなファンタジー全開なお話でした。最初はおかしい感じはあるものの、無理やりやっていった感じがありました。まぁゲームだからな…と。

それがエジプトから戻ってきて皇帝になると、物語後半では過去の伝説の人物やバビロン、地獄など一気にファンタジー路線となります。

正直こんなお話ならあんな硬派そうなパッケージにすることはなかった…そう思います。

評価

いつもの5段階評価

	評価
システム	★★★−−
シナリオ	★★−−−
サウンド	★★★−−
グラフィック	★★★−−
総合評価	★★★−−

ゲーム開始直後のチュートリアルの嵐がうざいです。一応すべて実際に操作してみるタイプではありますが、詰め込みすぎです。最低限の操作だけでもかなりのものがありますからね。もちろん、その都度ユニットが増えるたびにチュートリアルは行われるのでこれでも押さえているのはわかるのですが、何とかならなかったのでしょうか。

とはいえ2001年時点、しかもGBAのロンチタイトルではチュートリアルがあるほうが珍しく、頑張っているともいえます。

システム的には若干練り切れなかったリアルタイムSLGというところですが、VCのこの税混む702円という価格なら大満足といったところです。後半のノリのお話についていければ大丈夫でしょう。

とにかく安くちょっと変わったゲームをやってみたいという人におすすめです。