社内開発してるところや個人にたいしてシステム開発を依頼するべし

http://d.hatena.ne.jp/shin/20090313/p2#c
コメントだったのですが、すごく長くなったのでこちらに移動させました。


意外とAccessスタンドアロンとかVB6とかExcelで管理しているところに、そこからマルチユーザー化したい(とはいえ2,3人程度で情報共有したいだけ)という話もけっこうあるんですけどね。メール送信を自動化したいだけとか。中小企業の社内アプリだとWeb化にするメリットはかなり薄いですね。(戻るボタンの対応をしなくて良いICEFacesはそこが魅力だったりします)

まぁ普通に企業に見積もりだして、こんなに高いのなら黙々と手作業で今のままで我慢するか…というところは多いと思います。でも、取引先が増えるとその作業だけで日が暮れたりミスが多発したり、「やっぱりシステム化は必要」というところは多いと思われます。

安くする方法はいくつもあります。どこを妥協するか、習熟度してる環境をこちらで指定することなどで、大幅に企業に出した見積もりよりさがるというのをしらないお客さんは多いと思います。ほかにも大量の設計書などのドキュメント、ソースコードを納品されても意味がない。

やっぱり100万こえると普通は躊躇しますし(例えば小売で1万円の粗利を出すって大変ですよね?)、SI企業に出して100万以下になるというのはまずないでしょう。小さい案件ほど見積もりが外れた場合のリスクの割合はとんでもないですから、それ以上下げるのは難しいのです。でもそれは個人やそれに近い小企業に出せば半分や1/3の30〜50万くらいでいいですよ、という可能性も場合によってはあります。

とくに習熟度というのはかなり重要です。とにかく人を集めて開発させる場合、開発者が毎回新しい人になる可能性もあって、勉強から一からやり直し、大幅なコストアップになります。人の出入りが激しい業界ですので同じ企業に修正で出しても結構お高い場合もあったり。

でも、個人ならば個人にスキルがついて回りますので、前回やったことがあるとか、すでにこの言語が慣れているから言語やDB,ライブラリなどを客には決めさせなくていいよね?という方法でコストががくっとさがります。

本当は企業にしても自社内でノウハウを蓄積して自社開発をしていれば、開発コストはどんどん下がっていって競争力や利益率の増加などが見込めるはずなのですが、今じゃ派遣型がふえすぎちゃって逆方向ばっかり向かってる。

というわけで企業に見積もりだしたとき100万、200万ととんでもない金額をいわれてびっくりして依頼をやめたという方は、こういうのが欲しいとか blog等で撒き散らしたりするといいかもしれませんね。半額や1/3でオッケーです、という手を上げる人はたくさん出ると思いますよ。1/3でオッケーの場合、2箇所に出して成果物が優れていたほうを運用するという形もありかもしれません。個人の1箇所にだけ出すよりリスクはさがるはずです。

ただ、金銭面では妥協できても、開発スピードではある程度の大きさの案件の場合限界がありますので、少しずつ納品、運用していくシステムを成長させる方向じゃないと難しいかもしれません。客と直取引だとその説得や選択から楽しいんですけどね。

具体的には、企業に出したら500万円で開発期間4ヶ月のシステム見積もりが個人だと300万で期間5ヶ月といったあたりになるとかですね。優先したいのは期間なのかコストなのか選びなさいということで。大手に出す場合はコストばか高くても安心をかってるはずです。