DQ9の転職システム

転職するとLVは1にもどってステータスと職業固有の呪文等は綺麗さっぱり忘れます。
そのかわり元の職業を選ぶと元のLVとステータス、呪文が戻ってきます。


つまり、感覚的には1つのキャラに全職業が存在するという感じですね。これはマルチプレイを意識したものでしょう。DQ3の勇者や転職をして極めた万能キャラを作ってしまうとパーティプレイの意味がありませんから。



これだけだと転職の意味がまったくないのですが、LVUPで入手したポイントやスキルはそのままです。

職業固有スキルは装備に関係なくパラメータがあがるものがあります。たとえば戦士はスキルポイント16を「ゆうかん」につぎ込むと常時力+10スキルが入手できます。これは戦士から他の職業に変えても維持されます。武闘家になっても役に立つわけです。

一方で剣スキルにつぎ込むと7ポイントで攻撃力+10が入手できます。こちらのほうがポイントの効率はよさそうに見えますが、これは剣を装備していないと効果がありません。つまり剣が装備できる職業に限られてしまいます。

極めると職業にかかわらず剣を装備するスキルが入手できますので、たとえば極めた強力な剣を装備するすばやい武闘家ということも可能なようです。ただし、ポイントがめちゃくちゃ必要ですから現実的かどうかはわかりません。

実用性はともかく趣味キャラを作れるかどうかってのは結構重要だと思います。このへんもマルチプレイを意識していますね。


スキルポイントを考えた場合、LVが高くなるとあがりにくくなることを考えると転職しまくってスキルポイントが稼げそうに見えますが、LVが低いうちは入手ポイントが少ないこと、低レベルは高レベルモンスターを倒しても経験値がたくさん入るわけではないこと(これもマルチプレイでLVをひっぱるということをできないようにした対策と思われ)でLV20程度でとめておいたほうがいいかもしれません。それよりは常時なんとか系のスキルを地道に広く浅く取得していくほうがいいかもしれません。

このへんのさじ加減がとても面白い。


ほかにもスキルはステータスアップだけではなく、MPを消費して使用する技があります。たとえば武闘家はすぐに覚える技としてMP2を消費して大ダメージを与える(130%〜150%くらい?)スキルがあります。武闘家のMPは非常に少なく、たった10回つかえるようにするだけでもかなり大変だったりします。頻繁には使えません。

ですが、ここで僧侶や魔法使いに転職をすると、MPが大量にあるわけです。3桁のMPがわりと近いこいつらにとってホイミやメラと同様の消費ですから通常攻撃代わりに使っていけます。そのかわり大きく力が下がっているのでダメージは下がりますが、杖以外のナイフや棍等攻撃力アップのスキルが存在する装備は攻撃力も剣等に見劣りはあまりしませんので意外な破壊力を見せるかもしれません。(実際は技は装備制限があるので無理なのがほとんどですが)

旅芸人はあらゆるパラメータがバランスよいタイプですから、MPも多少はあります。そういうキャラとスキルの組み合わせを考えるのもなかなか楽しいものです。



ここまで読んだ方はああ、いつものDQっぽくないなと感じたかもしれません。一方でWIZやウルティマ、世界中の迷宮が好きな人にはよだれもののシステムなのがお分かりいただけたでしょうか。おそらく個性を出すことが求められるマルチプレイの影響だとは思いますが、これは面白い方向に転んだと個人的には思っています。