社長が訊く 坂口博信×高橋哲哉

http://www.nintendo.co.jp/wii/interview/slsjsx4j/vol1/index.html

すげー面白いのでリンク先最後まで読んでほしい。

ピックアップすると

坂口

高(タカ)ちゃんがスクウェアを退職したのは何年?

高橋

1999年です。その3年後くらいに一度お会いしましたよね。

坂口

じゃあ、約8年ぶりくらいですね。

岩田

前の会社では、おふたりはどんな接点があったんですか?

坂口

当時、高ちゃんは『FF』チームで、グラフィックスのトップだったよね。高ちゃんが『FF』を手がけたのは『IV』から?

高橋

はい、僕が入ったのが『FFIV』からでした。

どちらも元スクウェア組。

岩田

高橋さんから見た、坂口さんの第一印象はどんな感じでした?

高橋

そうですね。当時はまだパソコンゲームの文化が残っていて、僕は坂口さんがつくられていた『クルーズチェイサーブラスティー』などが好きだったんですよ。だから“僕がよく遊ぶパソコンゲームをつくっている方”というイメージでした。

おっさんが喜びそうなネタっすね。まぁスクウェアはやはり一時代を築いたわけで。ディープダンジョンとかカリーンの剣とか。


岩田

高橋さんも、『ゼノブレイド』が発売されてだいぶ経つのに遊んでくださった方々がいまもなお話題にしてくださるということは、すごいエネルギーにつながるんじゃないでしょうか?

高橋

はい、もちろんです。・・・でもじつは、もっとけなしてくれとも思います。わりと負のエネルギーで動くタイプというか・・・(笑)。

岩田

なるほど(笑)。

坂口

そうなんだ!

岩田

ということはみなさん、どうにかしてほしいことは言ったほうがいいようですね(笑)。

坂口

ほんとに来ちゃうよ、そうしたら(笑)。

高橋

微妙なバランスですけどね・・・。

なんとも面白いですね。

坂口

僕はRPGという分野がゲームのプログラムをおろそかにしたのではないかな、と感じるんです。

岩田

ある時期はそうだったかもしれません。というのは、きれいな絵で人を惹きつけるほうが刺激的だったときがあって、そのときはプログラムはないがしろにされたかもしれないですね。

坂口

まあ、いまは逆にいい時代だと思っているんです。いまからRPGをつくる人は問題点がはっきりしていてやりやすいし、やりがいがある気がします。

まぁこのへんはよく言われることですね。




ファイナルファンタジーという名前がでてきたのでもう少し突っ込むと。

ファイナルファンタジーの初代はそれはもうすごい作品で。DQっていわゆる一般的なファンタジーものじゃないんですよ。独自の世界観のファンタジーTRPGとかやっていた人にとってDQは違う異質なものと目に映っていた。決してオーソドックスではないんですね。

そんな中出てきたのがファイナルファンタジー。ファンタジーはやっぱり亜人種がいてさまざまな文化、文明レベルがあってこそでしょう。そしていろんなところを冒険する楽しさ。それをすべて満たしていました。

さらわれた姫を助ける。海賊を懲らしめてその船で海へ。海の向こうにはエルフの国があって眠り続けるのろいを受けている王子様。ドワーフに運河を作ってもらい、新たなる地へ。そこは土は腐り、バンパイアにあらされたくさんの墓がある悲しい街。バンパイアを倒しても大地の異変は直らず。更なる下層に真の原因があったのだった…。これが前半のあらすじ。

その後も氷の洞窟や溶岩が流れる火山、海底神殿へ、砂漠へ、浮遊城へ、2000年前へ。試練を乗り越えてクラスチェンジ。すばらしい。まさに王道。まぁ2でまったく違う方向に進むわけですが。そういう意味で今のFFの流れは2からできたといってもよいでしょう。1作目はかなりシリーズの中では異質です。でも今なお面白い。


しかし、この3人の対談は面白いなー。ぜひ最後まで読むべし。