ドラゴンクエスト10 オフラインクリア
MMORPGということでどんどんシナリオは追加されていくだろうということで完全なクリア後の評価は出来ないということで、オフラインクリアした状態、オンラインは転職できて各地うろついている状態での評価。初期メインイベントすべてクリアした後でまた評価しようと思う。
長文。
基本システムはDQ9がベース
いまのところ基本職しかでていないようだが、DQ9にかなり近い。というかほぼおなじ。
DQ9のシステムはシリーズ最高傑作のため、それをベースとした10は安心できる。
各職業に装備系(盾含む)のスキル4種、職業固有のスキル1種。LVが10を超えるとスキルポイントがもらえてそれを割り振ることによってスキルを覚えていく。覚えたスキルはその職業になっている間だけ有効なものをのぞいて他の職業になっても有効。武器は装備しているときにのみ有効なので、同じ装備が出来る職業でうまく使いまわすなどといった方法が取れる。
魔法は職業固有でスキルのように継承されたりはしない。あくまでも職業とLVで覚えるのがきまる。魔法系キャラはMP回復が得意な杖系が多いとは思うが、他職でとったのスキル次第では物理攻撃を仕掛けたりすることも可能だ。
転職はLVは持ちこさず、それぞれの職業ごとに保持、また元に戻すと元のLVにもどるため、PTの構成を見て回復が足りないなと思ったら気軽に回復魔法を利用できるキャラに変更可能だ。
ただし、スキルポイントを他職に持ち越すことは出来ないので、成長過程のポイントの振り分けはより慎重になる。
また、スキルのバランスはDQ9よりきつめ、性能低下といった感じになっていて、MP消費する意味がないという技ばかりの気がする。
戦闘
戦闘はコマンドバトルだ。ただし、時間はコマンド選択中も経過していて、黙っていればもちろん的に攻撃される。
とはいっても、常に急いで入力しないといけないというものではなくて、次のコマンド選択可能になるまでの時間も経過していて、コマンド選択に時間がかかると次のコマンドが行動直後にすぐ出来るようになっている。
僧侶系などはこれを利用してホイミを2連続かけて絶えるといったことなどが可能になっている。
コマンド場とる地追っ手も位置取りは重要だ。敵との距離や立ち居地で範囲攻撃にまきこまれたりするので、敵が詠唱したらイオ系のように自分を中心の範囲攻撃だったら、離れる、ヒャダルコやバギなどの対象を中心とした範囲攻撃なら対象のキャラとの距離をとるようにするといった動きが必要だ。
また、後衛が狙われて攻撃を喰らっているとき後衛のキャラと敵との間に前衛が割って入って押し出すといったことも重要になる。
ぎゃくに後衛は敵の後ろをとるのではなく、前衛と敵との位置を常に確認して前衛の陰に隠れるプレイが必要になる。一方でイオ系のように自分を中心とした範囲の場合その位置関係をうまく使えば強力だが、一気に敵の怒りをひきつける可能性もあるため、前衛をうまく盾にしないといけない。
オフラインゲーだと位置取り+リアルタイムコマンドバトルということでゼノブレイドが近いか。ただし、あちらは的との位置とだれが狙われているかだけを処理するラグナロクオンラインに近い位置取りであるが、こちらは前衛が後衛を守るといった、より高度なものになっている。
あとはだいぶコマンドよりになるが、リアルタイムと位置関係とコマンドバトルといえばクロノトリガー。こちらは立ち位置は気にしないものの、技の範囲があることにより、発動タイミングを意識することがある。それを敵も自分もつかうという感じで。
オフラインモードも一応ある
最初、オンラインにつなぐまで、3,4時間程度のオフラインがある。これはオンラインにつなぐまでに基本システムを理解してもらう、というもので、そこをオンラインと分けたのはよかったと思う。
ここでの稼ぎがオンラインに引き継がれることはないため、お金やアイテムはたくさん使って問題ない。
導入部のお話はなかなか面白く、オンラインをやってみよう!って気にさせてくれる。
また、オンラインが出来るようになった後もその後のお話としてオフラインモードがある。こちらは10時間以上かかるだろうか。システムを理解するとすぐクリアは出来るだろうけど。
基本錬金によってアイテムを生み出して話を進める形になる。
話的には意外性はないが、これをクリアするとオンラインでアイテムがひとつ入手できるようになるため一応はクリアしておいたほうがいいだろう。
オンライン開始時の種族で難易度が大きく異なる
ウェディ選ぶと地獄ですよ、ええ。
オーガとかエルフとか選ぶと非常にバランスがいいわけですが、このへんは開発側は意図したものではないでしょうね。あまりにおそまつな配置。エルフとかみてると同じマップであっても敵の強い地域と弱い地域をうまく分けており、弱い地域を歩けばそんなに苦労するわけではない。
しかし、ウェディでは隣町に行くときにひたすら逃げないといけない、まさか、ソロではLVが20以上も足りない強力な敵が大量にうろつくところをひたすら逃げまくって抜けないといけないとは思いもしなかった。
こっちを狙ってこない敵とかならわかるけど、普通に狙われるし、攻撃されてすぐ死ぬ。ぬけれるかは運至大なところはある。
そしてぬけて街の施設を利用しようと思うとクエストが必要、お金が必要、そしてまわりには倒せる敵はいない、という状況で泣きそうになる。
かせぎはややきつめ
そもそも最初にLV5,6程度でボス戦になるわけだがこいつがものすごく強くてまともに倒せない。ひたすらLVあげ。
酒場が利用できるまではひたすら忍耐の一言だ。
回復魔法がないキャラはかせいだお金は薬草代にすべてきえるため、まったくお金がたまらない。酒場が利用できればホイミを使えるキャラを雇えばいいので問題は一気に解決される。
おかねは敵の強さが2倍になっても2倍にはならない。なので、格下を数倒すのが重要になる。お金は敵の出現数で決まる。
ただし、一部例外もあってお金が大目のキャラももちろんあってスライムタワーなどがその代表。3匹のスライムがタワーをつくっているため、お金は3倍程度はいる。その代わり経験値がとても少ないけど。
お金やアイテムはPT全員におなじものがはいるため、ソロよりはPTのほうが絶対にいい。というか、同じ額がみんなにくるということからかんがえると4人PT前提のバランスのようだ。実質4倍の金額。
そのかわりいたるところに落ちている素材アイテムはわりと工学で取引される。100Gを戦闘で稼ぐのは大変でもバザーで素材を売ればすぐたまる。店売りも可能だが、大抵の場合店売りの金額がものすごくしょぼい、1/10くらいのためできるだけバザーに出したほうがよい。5%はともかく出品手数料10Gがおおきいので、安いものはまとめて売り出すなどの工夫が必要だろう。
経験値も稼ぎはややきついものの、これも酒場が利用できれば絶望的というほどでもない。その場合元気玉がポイントになるだろう。元気玉は30分の間経験値とお金が2倍になるというもの。これは1日1個チャージされるので集中して稼ぎたいところ。
元気玉を使えば1日1時間程度のプレイでしばらくLVはあがるはず。転職が気軽に出来るので、元気玉でLVが高い職業をかせいで、元気玉が使えないときはLVが低い職業を使うといったプレイがしばらくはオススメか。
酒場
酒場に自分のキャラを登録してログアウトすると他のプレイヤーから仲間にされることができる状態になる。
他のプレイヤーが経験値やお金を稼ぐとそのやとわれたプレイヤーも経験値やお金が増えていく。そのため、ゲームをやめるときにはPTプレイ向きの装備や職業にかえて酒場登録というのはありだろう。
オフライン中に稼いだ経験値やお金はDQ10のポータルサイトで確認することが可能だ。
http://hiroba.dqx.jp/sc/
ここでIDとパスワードを入力するといつでもその雇われ状態を確認できる。ほかにも、いわゆる露店(バザー)に売り出したアイテムの売れ残り状態や友達の状態なども確認できる。
下のほうにある検索のウインドウにモンスター名を入れたりしてもいろいろとわかるので面白い。
MMORPGだが、今までの一人用のゲームと同じ
やってみて思うのだが、ストーリーすすめると本当に従来のドラクエという感じが強い。イベントシーンの丁寧さ、イベントを進める方法のわかりやすさなどはいわゆるPC向けのMMORPGとはまったく異なる。あちらは話を進めることに何の意味も感動もなく、新しい土地にいけるようになることやアイテムを手に入れることばかりに主眼が置かれすぎていると思われる。お話などあってないもの。
がんばって隣町につけば他のプレイヤーを仲間として雇ってPTプレイが可能だ。作戦にしたがって動くということで、ドラクエ4と同じと思ってよい。
ネットにつなぐことは必須だが、一人用の完成されたゲームが楽しめる、というものとおもってよい。ただし、他人との売買とか酒場で他のキャラを仲間にした利とかそういったつながりはあるが、完全に一人でも楽しめるようになっている。狩場で他のプレイヤーを見かけるが、戦闘に割り込むことは出来ないため感覚的にはMORPGに近い。
コンシューマ用ネトゲといえばファンタシースターオンラインというものがあったが、あれで他のプレイヤーとモンスターが半透明で表示されているもの
そして、MORPGであるPSOよりはるかにDQ10のほうがオフラインのコンシューマ用RPGにちかい。MMORPGなのにこの手軽さはすごい。
目指すのは古くて新しいRPGの形
個々のこまかいシステムではあるのだろうが、目指しているものがたぶんPC用などとはまったく違う。
基本ネットにつないではいるが、オフラインのゲーム。いざとなればその場で募集したり友達とPTを組んだりしてシナリオを進めたりできるが、一人で自分のペースでお話を進める、LVあげはなかまでわいわいというのが基本的なすすめかたになるだろうか。
あくまでも多人数プレイへの抵抗が少なくなる仕組みを持った一人用RPG。酒場に登録したり、酒場で他のプレイヤーを利用したり、バザーへの出品をするだけで、世界に貢献は出来ている。
ぼっち用ネトゲといってもいい。
つまり、コンシューマでよくあるオフラインで基本進めて、ネットにつなげば友達とわいわい楽しめるというソフトに感覚的に近い。
ケーブルが長いキーボードをかったが、いまのところキーボードはまったく利用していない。最初だけ応援のメッセージとか入力していたが、それももう定型に切り替えた。
今後こういった方向が成功して一般的になるかはわからないが、ネット接続を前提とすればシナリオ追加やバグ修正などが保障された限りなくオフラインのゲームに近いものは出てきてほしいところ。
ネット環境があるならびっくりするくらい普通に一人専用RPGとして十分成り立つのでぜひプレイしてみてほしい。酒場までは種族によってはひたすら我慢だが、それも手伝ってもらえば難易度は大きく下がるだろう。