世界樹プレイヤーのためのドラクエ9講座 その1

ドラクエ9がどういったものなのか、世界樹の迷宮1/2はやったことはあるけど、DQ9はやったことがないよ!という奇特な人のために書いてみる。

実際のところRPG好きで400万いくかという本数のソフトに手を出さずに10万のソフトだけ手を出す人というのがそんなにいるとは思えないけど。必要な本体っは同じだし。


今回は軽いところから。

PT構成

世界樹は5人で最初から好きな構成で組めるのに対して、DQ9は4人まで増やせるがそのためにはシナリオを少し進める必要がある。最初のボスを倒せばいいだけなのでコレは無視できる範囲だろう。

これはまず1人を操作することによって基本となるシステムを理解させるという目的があると思われる。DQ2DQ4などDQ3を除いて最初に必要になる知識を減らしているのが特徴。一方でターゲットとなるユーザーがコアユーザーだとわかりきっている世界樹はコレでいいと思う。

DQ3DQ1,2とやってるのが前提になってるDQシリーズで見ると珍しい作品。おそらくこのあたりまでは足し算でゲームシステム作ってきてあんまり考えてなかったのだと思う。ちなみにDQ4から章立てやAI戦闘、まともなシナリオを始めて導入などそのまま足し算ではやってない。それでも内部的にはFCではかなり厳しいようで、かなり操作がもっさりしていた場面が非常に多かった。

難易度

世界樹は戦うべき敵で苦労するというよりは回避しなきゃならないものに戦いを挑んでしまうとか、イベントでの選択肢によっては大変なことになるというのが多い。

それに対してDQ9は純粋に戦闘のみで、一応好きな順序でクリアしてよいイベントがいくつかあるが、これによる難易度上昇はわりと納得できる範囲。それでもスキル取り等をしくじるとかなり難易度が高くなりがち。転職禁止プレイはかなりつらいと思う。というか初プレイだと投げ出すくらいの難易度かと。

DQ9はやるとわかるけど、いままでのDQシリーズのようにスクルトかけてバイキルトかけて殴るだけ、ダメージを食らったら回復呪文という戦い方では難易度が高い。やられそうな僧侶を戦士の「かばう」スキルで適切に守ってあげたり(ブレスや魔法もみがわりになってくれる。それだけに守備に影響しない攻撃は戦士も結構きつい)そういったことがちゃんと考えられる人でないと難易度はかなりあがる。このへんどちらかといえばFFシリーズとか世界樹シリーズのようなプレイに似ている。スキルをどう使うかちゃんと考える戦闘っていままでのDQシリーズになかった要素だと思う。


普通にプレイしていればどちらも問題ないバランス。難しすぎるということもないし、簡単すぎるということももちろんない。ただ、世界樹2はスキルバランス崩壊してると思う。

職業の数

世界樹の迷宮DQ9も最初からすべての職業が使えるわけではない。世界樹はシナリオの進み具合で増え、DQ9はシナリオの進み具合で転職クエストがでてくるのでそれをクリアすることによって増える。

  • 世界樹1では最初から選べる職業は7つ。あとで2つ増えて9個。
  • 世界樹2では最初から選べるのは11。あとで1つ増えて12個。
  • DQ9では最初から選べるのが6種類。後で6種類増えて12個。


最終的な数としてはDQ9世界樹2が同じとなっている。

DQ9の上級職業は基本職業の単純な組み合わせや今までにあった上位に位置する職業ではない。あくまでも追加職業だ。いままでのDQの職業バランスだと上級職がでた時点で基本職の意味がなくなりがちだったのに対して、DQ9は完全に独立している。FF3DSの完全上位職業をなくそうとした英断にも似ているか。

クリアまでの時間

世界樹1はクリアしていないのでわからないが、2は40から50時間くらいだった記憶がある。後半は加速度的にどんどん簡単になっていった。
DQ9はぴったり50時間。うまくやれば40時間くらいに縮められるかもしれないが、おおむね同じだと思ってよい。

もっともDQ9はクリア後のほうが話は長いといってもよい。毎週クエストが追加される。その中にはストーリークエストなるものがあって、これは主人公たちにかかわったキャラのその後の模様を描いたものだったりする。おいらは転職クエストとストーリークエスト以外はやってない。

LVのあがりやすさ

世界樹の迷宮シリーズのいい点としてLVUPの早さがあげられると思う。適当に探索しているだけでLVがさくさくあがる。

昔のRPGは戦闘間によるプレイ時間水増しが多かったのでLVはある程度になるとあがりづらくなり、LV1つあがったところでたいした性能向上効果もあげられず、爽快感は次第に薄れる。

世界樹はそれをスキルポイントの取得によってパラメータアップのみならずスキルの取得がかかわるのでLVUPのモチベーションをあげやすい。

DQ9もメタル系を使わずともLVUPはかなりあがりやすいほうだ。しかも、転職をするとLV1にもどるため、しばらくあのLVがどんどん上がる爽快感が得られる。それでいて元の職業に戻るとLVも戻るため、シナリオを進める場合はメインとなる高いレベルの職業を選択し、寄り道したり稼ぐ場合は転職してスキルを稼ぐといったことが可能になる。

DQ9のLVがあがりやすいと感じる理由はおそらくシンボルエンカウントにある。敵が見えるため、それに体当たりをすればすぐに戦闘突入するわけだ。いままではランダムだったために、ずっとフィールドをうろついてなかなか敵が出なくてイライラするということがまったくない。これはすばらしい。また、敵の種類がある程度わかる(シンボルには戦闘の一匹目の敵のグラが表示されるため)ために、強くて経験値がまずい単体の敵よりもたくさん現れやすい倒しやすいのを狙うといったことは自然と行われていると思う。

また、戦士固有の序盤に取れるスキル「くちぶえ」によって一歩も歩かずに戦闘突入が可能。これはMP消費0なので何度でもいける。

DQシリーズはクリア後に強い敵や経験値を持つ敵が現れないことで、モチベーションを失いやすい、LVあげるのが時間がかかりやすいといったこともあったがDQ9ではいくらLVをあげてもちゃんと対策をしないと一瞬で全滅するラスボスより強いボスが大量にいるため、強くなったキャラクターたちの腕試しが出来る。


さくさくLVあがる作品はいいよね。