ニンテンドー2DS発表
日本ではなく、欧米で。
予想通り廉価版だしてきましたね。ネーミングも予想通り。
視差バリア方式の液晶は光量が足りずバッテリを消費しやすい。また、本体のデザインや驚異の品質のスピーカー、最初からARカードやSDカード、受電台付属などどこをどう考えてもコストが高いものだった。
任天堂の製品の歴史の中で最も価格を考えなかったハードといってもよかった。
なので、単純に数が出たから価格が下がるというものではなく。1万円値下げは恐らく考えていなかったろう。LLは恐らく最初から赤が出ないように作られているはず。
というわけで、廉価版は必要だったが、最大の名前にもなっている立体視を切るとは思い切った動きに出た。実際これでコストは下がる。スピーカーも品質を落とすのはLLで実証済み。モノラルにしてくるとは思わなかったが。そしてなによりもおどろきは折り畳み機構をやめたこと。ここまでやればたしかに価格は2/3近くまで下がるか。
日本ではもともと3DSは安いのだが、同等の比率で2DSを発売したとしたら11500円程度になる。さすがにこの価格となるとSDカードにソフトをプリインストールして、たとえばポケモンXYをインストールして1.5万という売り方もできる。しかも子供には立体視を使わせたくないといった親も背得させやすい。
3DSの最大の問題はハード自体の価格もあるが、最大の問題は開発コストにあった。3Dをうまく使っているソフトなどはいいのだが、そんなものばかりではない。ちゃんと設計しないとダメダメになってしまう。
開発コストが非常にあがるのだ。
特にエフェクトで多用する半透明のオブジェクトはおさまりが悪い。奥行きを持ってあらわされてしまうために、各種漫画的な半透明を多用したエフェクトが非常に見づらくなっている。モンハンもそうだし、ひゅーすとんもきつい。いろんなゲームがきついのだ。安易な漫画的な半透明エフェクトをやめて、ちゃんとオブジェクトすべてをゆがませるような表現とかすればいいのだろうが、とてもそんなことはやってられない。
最近の3DSは立体視を省いたものが少しずつ出てはいるが、相変わらず立体視が有効なソフトがほとんどだ。2DSは開発者に向けて2Dのみでもいいよ、ということを正式に言ったと同じことになる。おそらく任天堂は立体視対応を出し続けるだろう。そして2Dでもちゃんとゲーム性を損なわないようなものを。ただし、サードやDLソフトなどは2Dのみになるだろうね。
おそらく、そのときゲーム性で勝負する良質なゲームであふれかえるに違いない。3DS専用DLソフトはまだまだ弱いのだ。価格的にもDSiくらいのラインナップにならないと。
2画面とはいえ2D化したゲームということであればタッチペンもあるし、WiiUで遊べるということになる。専用のVMを用意するとか、リコンパイルするだけで2DS/3DS/WiiUの機種に対応できるとかそういうことをやっていくのかもしれない。特にWiiUはラインナップが弱いことを指摘されている。DL専用ソフトくらいは携帯機と据え置き機と融合させてもよいだろう。ほんとはパッケージゲームも融合させた方が良いけれども。
というわけで、立体視はまだ開発コストが高いわけで、つまり、今でも時期が早すぎたわけだ。10年後には大丈夫になっているかもしれない。その時は視差バリア方式ではなく、フェイストラッキングをして顔を動かしてもきれいに見れるようなものが安価でつけれるようになっているかもしれない。エフェクトもきれいになっているかもしれない。それがやってきたとき立体視はやっと標準化するのだろう。