那由多の軌跡 アドアストラ クリア
概要
日本ファルコムswitch参入第1弾。今までのファルコムのソフトは他社が移植していた。今後移植ペースは上がるだろうか。下がるだろうか。移植レベルは高いだろうか。
PSPの那由多の軌跡のリマスター。那由多の軌跡:改との違いは判らないが、何かの契約で名前を変える必要性があったのではと思われる。
カメラ固定タイプの3Dアクションゲーム。成長要素がありアクションRPGといってもよさそうではあるが、あきらかに面クリアタイプとして作られているため、成長要素は敵が強くて先に進めないなどの救済措置だと思われる。実際の所、奈落へ落下が多いゲームではあるのでジャンプアクション要素はおもっているよりもかなり強い。
主人公のナユタは魔法がつかえないので物理攻撃のみ。ついてまわるパートナーのノイが代わりに魔法を使う。見た目の問題だけであり、基本的にプレイヤーが魔法をえると思ってよい。
カメラ固定でジャンプ操作ありでとなるとYSオリジンににているが、あれを3D化してマップクリア型に細かく分割したといって問題はなさそう。開発は少なくとも区切られているほうが楽でありテストもしやすいだろうとは思う。
感想
少し古いゲームだから仕方がないとはいえこなれていないと感じるところがある。
まずクリア型としての体裁を強くしてしまったが故アクションRPGというジャンルとしてはとらえられなかった点。マップが分かれていようともYS3のようにRPGらしさをうしなわせないこともできたはず。ステージのミッションがそこまでうまく機能していたとも思えないので、ちゃんと村の人から依頼を受けてそれを達成するとスタンプがもらえるなどにするだけでぐっとRPGぽくなったのになぁと思った。今のミッションの表示方法ではいくら成長要素があってもただのアクションゲームになってしまう。スマホのゲームみたいなシステマチックなものすぎるので。
魔法だが、これは使えば使うほど成長する。が、ステージ内では少しずつ回復するとはいえ回数制限があり、道中で使うのを意識しないと上がらない。そしてあげきらないと弱い。その結果、ダンジョンの入り口で使う>魔法を使いまくる>使い切ったら外に出るを繰り返して入手したら最初に最強にしておくというプレイになる。魔法はから打ちでも上がるため効率が良い。
YSオリジン以上に足元が非常に見づらいのでちゃんと上ったつもりが落下した・・・ということが頻発する。落下ダメージ軽減や無効装備などが手に入るのでそれでカバーといったところだが、時間制限があるギミックが多くそこでのジャンプ失敗はいらいらしやすい。
1度エンディングは見るが、それは通過点に過ぎない。明らかに途中だというところで終わるからわかるはず。
BGMは大変良く印象に残りやすい。
主人公とノイの声もよく、魔法と物理で見た目的に分かれているというところもうまくパートナーとしてやっていけている感が出ていてよかった。だからこそエンディング1が途中だとわかるといえるが。
ボスのギミックは非常にわかりにくい。まず最初は死ぬと思ってあきらめよう。クリアはしたが結局どうすれば回避できたのかとかがわからないボスもいたくらい。
ロード時間のなさなどゲームは非常に快適に遊べるように作られているため、少しずつすすめやすいのはよかった。今後の移植も快適さを優先してもらえればとは思った。
価格は抑えめに設定していたのはわかるが、どうしても古い感じの作品であり、基本変わっていないことから定価が税込みで4000円を超えるのはやや割高感は感じる。とはいえパッケージではこれくらいが限界か。イースオリジンがDL版で2000円ちょっと、とやすいのもあるかもしれないが。
評価
いつもの5段階評価。おすすめかかどうかは総合評価を見てもらえれば。
評価 | |
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システム | ★★★−− |
シナリオ | ★★★−− |
サウンド | ★★★★− |
グラフィック | ★★★−− |
総合評価 | ★★★★− |
全体的に古臭さはあるもののロード皆無など快適であり、定価を考えても間違いなく良ゲー。